地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

都電荒川線7504号・最後の動態撮影会 (上)

2007-04-09 22:48:34 | 路面電車


 先月末の桜鉄@飛鳥山で痛感した「都電荒川線の黄色いヤツを撮りたい……」という願望は、何とも思いがけないことに、荒川車庫で長い眠りについていた7504号の撮影が先に実現することになりました。このたび都交通局としては、歴史的遺産としての価値がある都電車両を荒川車庫入口の横で静態保存することになり、7504号にも白羽の矢が立ったのですが、それに先立ち、これまでボランティアで7504号の化粧直しに尽力してこられた荒川線営業所職員有志の方々が、7504号の動態最後の撮影会を急遽企画して下さったのです!
 個人的な7504号の記憶としては……撮り鉄に復帰して荒川線も撮るようになって以来、荒川車庫を訪れるたびに、荒廃の一途をたどる悲しい姿の7504号が気になっていたのですが、修復が始まってイベントのたびに公開されるようになり、「行きたい!」という思いが募るばかりでした。でもこれまで、そういうときは仕事が入っていて行けず……(-_-)。そこで昨日は撮影会と休みが重なったことから、最初で最後の機会を絶対に逃さないようにしよう!という一念で荒川車庫前に降り立ちました。



 開始時刻の10時よりも早めの朝9時半に着いてみますと、何とイベントは早くも開始! 動態保存に尽力してこられた職員有志「だるま会」の方による説明が始まりました。何と職員の方々は公休をとられてこのイベントを実現して下さったとのことで、本当に頭が下がる思いでした m(_ _)m 「自分たちはあくまで動態を望んで必死に作業を続けてきたものの、交通局の方針として静態保存になってしまったのは残念! でも最後にせっかくなので晴れ姿を記録にとどめて欲しい……」とのお話にジンワリ。こういう、徹底的なこだわりのある方々が、都電のハンドルを日々握っておられるのですね……。
 そしていよいよ7504号が車庫の奥からトラバーサに乗って登場! 不死鳥のごとく釣掛サウンドを奏でてギャラリーの前に颯爽と姿を現しました! しかも屋根の四隅に日章旗をはためかせて!! そして天気予報は良い方向に外れて、晴れときどき曇り!! 青空バックの順光とフラットな光の両方で、昭和30年代らしく優しさのある、そして「だるま」の愛称の通りどことなくユーモラスなデザインのバス窓車体を大いに撮影したのでした!! 
 結局、朝9時半から、次の予定ギリギリの午後1時半まで延々と長居をして、両サイドの順光状態を撮影 (爆)。1GBのコンパクトフラッシュが一杯になるほどその姿を堪能したのですが、もちろんこの2枚のあいだにはドラマがあったわけで……続きをお楽しみに (^^;