暦は早いものでもう師走。この季節になりますと、厚い雲がたれ込めた日にはとてつもなく寒くて暗い天気となりますので、撮り鉄には本当に不適となってしまいます。しかし、平日休みがこういう日と重なったとなれば、活用しないと勿体ないわけで……そこで思い出したのが東急5050系の長津田到着。東横線の8000系を確実に滅亡に追いやる5050系はいわば敵役ですが (^^;)、5050系の増備ももうすぐ終焉、その長津田到着シーンを記録しておくのも悪くないと思いまして、時折ぱらつく氷雨の中、何とか撮影してみました。
特に今回気合いを入れたのが、到着後のデヤによる検車区押し込みシーン。確か5050系の長津田到着そのものは以前にも撮っているのですが、そのときは時間の都合でデヤシーンは省略しておりましたので……(^^;)。そこで、スタンバイ中のデヤが動き出すのを田園都市線上りホームで待ち構えていたところ、何と試運転中の新7000系と並びました! うーん、同じ7000番台を名乗る車両でも、約40年の差がこれだけの違いを生み出すのか……と思うと、胸中複雑なものがあります。
そしていよいよデヤが動き出し、JRとの授受線に留置されている5050系を出迎えに行きました。このシーンも、今日の残り4両を含めて、多分あと3回……(もっと増備があるのかも知れませんが、詳しいことは全く分かりません)。それが、太陽の位置を気にしなくても良い日に見られるとは限りませんので、何のかの言って貴重な記録になったと思っています。ただ、超望遠でISO400・1/200秒・f5.6しか露出を確保できなかったのはツラいの一言 (^^;
とまあこんな感じで、まさに過渡期の東急を象徴しているシーンに出会えたのは幸いですが、今回甲種輸送された5050系が営業運転に入れば、東横線8000系はついに残り1本……。ひとつの偉大な時代も確実に終焉が迫っていることを思うにつけ、寂しさつのる秋の暮れ……となったのでした。
そういえば、新7000系中間車の形式名はデハ7200であるわけで、デヤ7200とは辛うじて1番違い……(汗)。同時に在籍する1番違いの車両がここまで全く異なる車両であるという事例もそうそう多くないのではないかと思います。あと、新7000系の車内をチラッと見たのですが (当面は測定機器だらけ)、グリーンの椅子と茶系の化粧板、それに車端部のボックスシート……田園都市線5050系にも下さい、と思うのは私だけでしょうか (^^;)。