地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急東横線8000系・消滅間際の日常

2007-12-16 10:23:48 | 大手民鉄 (東急)


 昨年の特急・急行スピードアップ改正以来、運用が基本的に朝ラッシュ時限定となり、風前の灯火となっていた東急東横線8000系……。そのうち8039Fは既にインドネシアへと旅立ち、残る8017・8019Fが細々と命脈を保ってきました。
 しかし、ここに来てついに5167・5168Fが相次いで入線し、先月末に長津田入りした5167Fはそろそろ営業運転入りしてもおかしくない頃となりました。それは取りも直さず「8017・8019Fのいずれか離脱→残り1本のみ→予備車扱いで元住吉から全く出て来ない」という可能性を意味しております。そこで、『8000系が終日走っていない東横線』という、8000系の登場後間もなく東横線沿線で生まれた私にとって信じたくない事態が、ついに現実のものとなろうとしているわけです……。
 そこで、そうなる前に是非、朝ラッシュの限定運用に入っている8000系の最後の日常を見ておきたいと思いまして、先週火曜日の朝、天気がピーカンではないのを見計らって東横線を訪れてみました。



 まず、ここで必ず決めなければならない!という覚悟で訪れたのが白楽駅。何故なら、私はこの駅の近くにある小さな病院で生まれまして (現存しません -_-)、このアングル内にある線路脇の道を日々親に連れられて歩いていたからです。この道、今も昔もそれほど風情に違いはなく、駅前の高い位置から坂を下って低い位置へ……いろいろな高さから編成を丸ごと眺めることが出来るという点で何とも秀逸な線路端の散歩道であります。そこで、そんな特に思い出深い区間を力走して白楽駅にすべり込んで来るシーン (1枚目) を決めることによって、8000系がある東横線の日常の記憶を永遠のものにしようと思ったのでした……。冬の朝は光量的にみて極めて辛く、辛うじてISO400・1/250秒・f5.6を確保できただけですので、勢い良く到着する列車を撮し止めることが出来るかどうか不安でしたが……何とか完璧に決めることが出来て感無量です……(*^^*)。
 それにしても、朝のラッシュ時ですら8000系が1本しか走っていないという現実は、やはり大いにへこみますね……。おおよそ、元住吉を出庫してから元中・渋谷を一巡して再び元住吉に入庫してしまうだけの27・29・31運行のうち、いずれか1or2本が8017・8019Fで来るだろうと予想がつくのですが、出来れば2本とも運用されているのが吉なわけでして……この日は27運行=Y500、31運行=5050だったのを眼にして溜め息が出たのは言うまでもありません。それでも、8000系ゼロ!という、今週以後十分に有り得る事態に比べればまだ救われているのでしょう。
 ともあれ、馴染みの白楽でのミッション (?) を終えた私は、とりあえず「失敗してはいけない!」という緊張感からは解放されつつ自由が丘に向かい、長年住み慣れた元住吉のねぐらに帰って行く8019Fを見送ったのでした。この直後、天気は一気にピーカンとなり、朝9時台の下り列車をこの位置で撮るには不向きとなりましたので、期待通りの天気のもとで最後の日常を記録できて本当に良かったなぁ……と思ったのでした (近くでカメラを構えている撮り鉄もゼロでしたし ^o^)。