地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

川崎港に再び珍客・盛岡のキハ52&58

2007-12-02 16:25:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 去る11月24日の「栄光のキハ52号」を最後に、山田・岩泉線での長年の活躍を終えた盛岡車両センターのキハ52・58……。そのうちの2両が、去る9月に突如として輸出のため川崎港界隈に姿を現したことにつきましては、既に当ブログでも扱いました通りです。しかし、それだけでは終わらず、さよなら運転終了の余韻も覚めやらない中、キハ52・58が再び大挙して川崎港に姿を現しました! 
 今回も、いつもお世話になっております「あまのじゃく」さんから事前に千鳥線内甲種輸送のお知らせを頂いたのですが、一挙9両の輸送ということで、千鳥線の化成品タキが消えてしまったことを心から悲しく思っているかなりんファンとしては、都営E5000以来の久々のとてつもない (?) 展開に思わず熱くならざるを得ません (^^;)。そこで、昨土曜日は緊張しまくりの仕事とその後の宴会で疲れて深夜帰宅したのもどこへやら、朝4時過ぎに起床して勇躍川崎を目指したのでした。



 底冷えする中を待つこと久し……ようやく、いつもとは異なる変則スジで現れたキハ9両の先頭は、何と国鉄色のキハ52 149! 川崎港の朝の空気を切り裂くような鮮烈なツートンカラーだからこそ、なおさら何者にも染まらず凛として旅立つ情感と哀感を漂わせているかのようです……。
 機回しを終えて、やがて立入禁止の埠頭に吸い込まれた列車は、長大編成であるがゆえに埠頭内を徒歩よりも遅い速度で進んで行きます (ゲート外からの観察によります)。そこで今回は先回りして岸壁に面した「ちどり公園」に向かい、保税区域に到着するシーンを超望遠撮影してみることにしました。2枚目の画像は、まだインドネシアに向けて船積みされていない東急8500系 (編成は不明) も居並ぶ中を本当にゆっくりと進んで来た編成が、あと40mほどで日本国内での走行を終えようとしているシーンです……(なお、後ろ6両は一旦切り離されたあと後退してもう1本の線路に入れられます。なお、手前の台車にかかる有刺鉄線はレタッチで消去しました)。
 盛岡のキハ52・58の輸出先は、ネットでみる限りビルマ (ミャンマー) だそうで、恐らく軍事政権の肝煎りで急ごしらえされた「ナゾの新首都・ネピドー」で使われるのでしょうか。せめて外国人が訪れやすい本来の首都・ヤンゴンでの使用希望……。圧政が続き、鉄道撮影も極めて厳しい制限があるビルマに本当に向かうとすれば、まずはこれらのDCたちが、既にかの国に渡った他の日本製鉄道車両・路線バス車両と同様、あくまで一般の人々のために貢献して欲しいものです。そして、いつか必ず、軍事政権が消えた「微笑みの国」にすっかり馴染んだ姿を楽しみに行きたいものだと思っています……。
 最後に、今回も貴重な情報をご教示下さいました「あまのじゃく」さんに心より御礼申し上げます! 某濃いぃ忘年会では宜しくお願い致します〜(^^)。