地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄5000系・山バックで撮る

2008-09-21 20:41:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 最近は自宅に仕事を持って帰るほど忙しくて遠出もままならない中、ちょこっと時間を見計らって近場で撮り鉄することが自ずと増えています (汗)。そこで昨日も、台風一過の良い天気となったことから、残り少ない命となった相鉄5000系をちょこっと撮りに行ってみよう……と出かけてみると、ををっ、無事運用に入っていてラッキー! (^O^)v 但し、天気そのものは予報よりも早めに曇り出してしまいました……(汗)。そこで、ドピーカン+銀色ギラリの組み合わせは早々に諦めたのですが、その代わりにアングルは選び放題 (^^)。台風一過で空気が非常に澄んでおり、山がくっきりと見えているのを活かして、これまで気が付いてみれば全然撮っていなかった山バックの構図に挑んでみました。
 相鉄線は多摩丘陵の末端にあたる複雑な地形の中をクネクネと走る区間が多く、しかも線路の両側は住宅などで埋め尽くされていますので、山岳展望には基本的に恵まれていません。それでも、丹沢山地に近い場所を走っていることは確かですので、工夫次第で山バックも可! とくに個人的には、高校時代は毎日相鉄線の中から山を眺めて通学しておりましたので、せめてちょいとばかりは5000系と山バックの組み合わせを撮っておかなければ……と思っておりました。というわけで、今さらではありますが、↑のような感じで丹沢の主稜線と5000系の組み合わせを記録できてガッツポーズです (笑)。



 いっぽうこちらは「相鉄線随一の秘境駅」(爆) ゆめが丘にて。この駅は畑と森が広がる横浜最奥部の田園地帯に開かれており、しかも台地の上の高架線ということで、ホームからの山岳展望は極上です。それこそ、展望が効き空気がクリアな日を選んで、ビールとつまみを持ち込めば、それこそ最高の息抜きになるのでは……と思えるほど (^^;)。しかし、ホームと丹沢の稜線は平行していますので、電車と山岳パノラマの組み合わせは望むべくもありません。
 しかし……「曇り+雲の位置が高い+空気そのものはクリア」という三大条件が揃いますと、湘南台のビル群の奥に遠く横たわる箱根の山々を↑こんな感じで組み合わせることが可能です (晴れの日はモロ逆光)。このカットは距離的にみて丹沢バックよりも難度が高く、しかも5000系がいつもやって来るわけでもありませんので、多分最初で最後の会心のカットです……。
 何はともあれ、5000系の引退まで残りあと僅か……。11000系の入線と入れ替わりで即廃車となるのか、それともデータ取り試運転&訓練運転中は引き続き予備車として残るのか定かではありませんが、悔いの残らないように「最後の太帯車」を記録し続けたいと思っているところです。
 ちなみに、昨日は久しぶりに相模大塚の米軍厚木基地側線(航空隊線)の様子を確認してみました。「続きを読む」からどうぞ~。


 ガガーン! 何ざますか、この繁茂ぶりは!! (T_T)

 ここでごく私的な航空隊線の思い出を振り返ってみますと……たまたま親が土地を買ったばっかりに、厚木基地の騒音に悩まされるエリアに住まざるを得ませんでしたが、チャリを飛ばせば極上の入換運転が見られた航空隊線は、小学生の頃から最高の癒しのひとつでした。まぁ、騒音の補償が濃いぃ鉄シーンだったということになります (^^;)。なお、なけなしの小遣いで買ったフィルムは釣掛式電車に使ったほか、90年代はまるまる非鉄期でしたので、結果的にほとんど記録できませんでしたが、今なら絶対このアングルで……という場所は数多くあります。
 そんな航空隊線も、運行休止からはや10年……その後相鉄はコツコツと重軌条化・PC枕木化・コンクリート柱化・保安機器の更新をコツコツと続け、運行再開に向けて準備しているように思われましたが、恐らく911事件以降、鉄道による燃料輸送は減らされる方向へ……(鹿島鉄道もこのあおりで自衛隊という大荷主を失って廃止)。その後はここでも設備更新の動きが止まって久しく、県道横浜厚木線の踏切から先の数十メートルはヘロ線路のまま……。それでも、たまに訪れると、一応草刈りなどはこまめにやっていたと記憶しています。
 しかし今や、入線可能な牽引車=ED10すら廃車され、レールとして再起する望みは絶たれ、これほどまで草に埋もれるとは……。嗚呼、すべては無常……。