
秩父鉄道の最大勢力としてかれこれ約20年君臨してきた元国鉄101系あらため1000系は、いつの間にか約半世紀にならんとする車齢を重ね、今や傍目にも圧倒的な古さを隠しきれない状況となっていたことから、国鉄色リバイバルという話題とも合わせ、果たして代替車両は一体どうなるのか……という関心が最近潜在的に盛り上がっていたように思われます。
しかし、秩父鉄道が一年で最も盛り上がる秩父夜祭のタイミングに合わせるかのように、ドドーンと巨大な花火が東急長津田工場から打ち上げられ、ついに新型車両として東急8500系あらため7000系が全容を現しました! もっとも個人的には、長津田工場の定期的ウォッチを通じて、客室用貫通扉の新設やドアスイッチ準備などの寒冷地向け工事、それにパンタ離線対策としてのデハ8600パンタ増設などから、「これは多分2008年度中の導入がアナウンスされている秩父の新型車になるのだろう」と予想しておりました。とくに、銀一色になった時点のデハ8509の社紋部分にかぶせられた覆いの奥に、うっすらと秩父の社紋が見えてしまったことから、これは絶対秩父だ!と確信していたのですが……大井町線のグラデーション帯とは一味も二味も違う新鮮な正面帯にビックリ!
そこで、予めシコシコと準備していたデヴュー予想コラージュにやっつけ仕事で帯と車番を足してみました。梅島やすずかけ台を通過する車両を、秩父の風景にムリヤリ重ね合わせたため、所詮はショボいコラージュですが……(笑)。また、実車の全貌にいてもたってもいられず、早速長津田&恩田の様子をみにいって参りましたので、「続きを読む」からご覧ください。
なお、非貫通バージョンの方はまだ車番が未詳ですが、形態の違いゆえ原型車と同じ番台になることはあるまいと思いまして、とりあえずテキトーに10番台ということで……(^^;)。【12/4補記】当初は単に非貫通な画像を2枚目に載せておりましたが、恩田ウォッチの結果、非貫通バージョンには「なんちゃって貫通扉風帯」が貼り付けられており、かつ貫通バージョンとの通し番号で偶数が振られていることが発覚しましたため、画像を差し替え、もとの画像は「続きを読む」部分に移動させました。また、非貫通バージョンの全貌もアップしましたのでどうぞ!!

新たに加えられたデザイン……正面窓間のブラックや緑&黄のグラデーションにつきましては、見る人によっていろいろな意見もあるでしょうが、個人的には意外と悪くないのでは?と思っています。……と申しますか、早く営業運転を見たいなぁ、と (*^^*)。中央の貫通扉を挟んで正面の窓が連続して見えるあたりは、何やら103系1000・1200番台→105系っぽい意匠を思い出すわけでして、カッコつけたつもりが逆に古き良きローカル通勤電車っぽさを盛り上げているようにも思われます。非貫通バージョンにつきましては、「なんちゃって貫通扉風帯」は特に要らないなぁ……というのが正直なところ。あくまで非貫通っぽさで割り切るということでも良かったのでは?と思います。(^^;
いっぽう、緑&黄グラデーション帯ですが……日本の鉄道車両で緑を使う事例がどんどん減っているように思われる中では、他の路線との差別化という点で大歓迎ですね~。グラデーション自体も、大井町線で登場したときは腰を抜かしそうになりましたが (汗)、もう慣れた……という感じですね (^^;)。そういえば、都営6000系と東急8500系がともに働くところといえばジャカルタですが、いろいろな帯色を試したうえでほぼ決まりつつあるというジャカルタの帯色も黄+緑帯とか……。秩父とジャカルタを結ぶこの不可思議な因縁は一体何なのだぁ!と (笑)。個人的には出来れば、秩父7000系にもサイドのラインが欲しいところですが (そういえば長電も省略→田都オリジナルそのまんま)、地方私鉄としては出来るだけ「帯無しの東急っぽさ」を残しておきたいのだろうか……と (^^;
何はともあれ、東急8500系が今後相当長期間にわたって秩父で活躍するということは、東横線沿線に住んでいた幼稚園の頃に最新型・8500系の登場に感動し、今でも日常的に東急8500系を利用しつつ撮りまくり、かつ個人的なローカル私鉄趣味の原点として秩父鉄道を聖地扱いしている私にとって、まさしく夢のような展開であります \(^O^)/ 今後田園都市線から8500系がさらに減り行くのは寂しいとしても、ちょっと遠出すればすぐに8500系の宝庫が待っているわけですから、どんな感じでじっくりと味わって行こうか……と新たな期待を抱いております。

八王子→武蔵野経由で甲種輸送されると仮定した場合、デハ7001は羽生方先頭車となる模様。1000系は三峰口方から1000+1100+1200ですが、5000・6000系は羽生方から0・100・200番台ですので、後者に合わせる?

反対側の先頭車はデハ8609→デハ7201。というわけで、中間車はサハ7101?
ちなみにこの直後、恩田からデヤに挟まれて運ばれて来たデハ8745+デハ8830 (8609F中間車。たぶん部品取り用譲渡車) が連結されましたので、当分この顔を拝むことは出来ないと思われます。

当初の非貫通バージョン完成予想図は、実物の「なんちゃって貫通路」(下の画像)や番号ゆえ、幻に (苦笑)。

12/4撮影……神秘に包まれていた非貫通顔の全貌がついに明らかに!!
なお、デハ7202は未だ正面の番号が付けられていません。何故……?!