地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京阪1900系さよなら運転・一般色1919F編

2008-12-21 12:32:23 | 都市民鉄 (近畿以西)


 昭和30年代に製造されて以来、ウインドシル付きの古風な車体を持つ1810系を編入しながら、特急車として、そして一般車として地道な活躍をして来た京阪1900系……。しかし、製造後約半世紀を経て寄る年波には勝てず、中之島開業用として3000系が大量に用意されたことから、去る10月に定期運用を離脱したのは周知の通りです。そんな1900系、非鉄から撮り鉄に復活した数年前から「非常に好ましいスタイルで最高!……だけど引退が近いのかも知れない」と思い、関西を訪れるたびになるべく記録するようにしていたのですが、何故か運が悪過ぎました……。「ラッシュ時の交野線なら1~2編成は当たり前のように走っているだろう」と確信して訪れてみたところ、何と全編成2600系だったり……。萱島までの区間急行運用に割と良く入るといわれていた末期も、何度訪れても寝屋川や淀に……(号泣)。そして、運用離脱間際ということでHMが付いた今年10月は、多忙過ぎてそもそも遠征不可能 (-_-;)。その後もこの師走まで一貫して忙し過ぎ、最早個人的な1900系運は尽きたものと諦めていました。
 しかし何と! 前から予定していた冬至間際の京都出張と、さよなら臨時特急運転が絶妙に重なったではありませんか!! これは最後の最後に運が巡ってきた……ということで、旅費ゼロで確実に撮影できる機会をフルに (?) 活用決定!



 当日は、用務先が手配してくれた京都東山の宿でゆっくりと湯豆腐の朝食を食べ、「いやーさすが南禅寺界隈の豆腐は美味い。これで前日の疲れも癒えたし、よし行くぞ!」と勇躍京阪三条へ。限定3000セットという「1900系さよなら記念Kカード」は、朝9時前である以上とっくの昔に売り切れているだろう……と思いきや、何と未だ残っており奇跡的にゲット! (^O^) 
 そこで「ひょっとすると撮影ポジションも結構良い位置を確保できるのではないか?……まぁ首都圏ほど大変なことにはならないだろう」という期待を抱いていたところ、果たせるかな、午前10時前にして既にカメラがぎっしり!な大和田にて、奇跡的に背の低い先客のすぐ後ろをキープ! 
 というわけで、他の通過列車を撮りながら送り込み回送を待っていたところ……ついにやって来ました、さよならHM付き1919Fが!! 毛筆体の「回」がシブ過ぎます……(*^^*)。順光となる後追いに専念したこともあって、「来た甲斐があった……」と思えるほど完璧な1カットとなりました (^^)v
 しかし……三条行き臨時特急の通過本番は運命が暗転……。35mm換算85mm程度で、シルヘッダーつき中間車を強調しながらダイナミックな構図で撮るべく、標準ズームレンズを装着していたところ、何と上り列車がカブってしまい……結局撮影できたのは、慌ててシャッターを切った2枚目のカットのみ……(T_T 思い切りトリミングして、辛うじて見られるようになっています)。「最初から300mm望遠ズームを装着していれば臨機応変に対応出来たかも知れない……」「あと5秒早く現れてくれていれば……」と思うと後悔ばかりが先に立ちますが、まあ偶然の出張により1枚目のカットを撮影できただけでも有り難いと思うしかないのでしょう。
 ともあれ、この衝撃的なカブりの結果、とっさに「大和田の京橋方先端は危うい」と判断し、撮り鉄の膨大な集団からは離れて、人の少ない出町柳方へ移動。特急色1929Fの本番を待ったのでした……(つづく)。