地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秋の秩父路電車三昧 (5) デハ1006約半世紀

2008-12-13 07:13:05 | 地方民鉄 (秩父)


 秩父鉄道に無事到着した東急8500系あらため7000系が営業運転を開始するのは、残りの改造(とくに7002Fの運転席周り&ドアスイッチ) や訓練運転の都合から、恐らく来年の春、ちょうど秩父路に梅や桜が咲き誇る頃なのではないかと予想しています。しかし、スギ&ヒノキ花粉症の私としては、この季節の秩父にはなるべく近寄りたくないわけで、困った困った……。こりゃあ帰宅後数日はヒサンな状態になるのを覚悟してのデヴュー祝賀訪問をするしかなさそうです (爆)。
 こんな感じで秩父7000系が秩父路に新たな風を呼び込みそうな反面、これで1000系の中から近いうちに廃車が発生することも確定したわけで……その最初の対象がどの編成になるのか、非常に気になるところです。あくまで妄想としか言いようのない下手な予想ですが、ネット上などでしばしば絶不調が伝えられるオレンジ1011Fはひとつの候補なのかも知れません。私が今回 (10月末) に訪問した際にも、1011Fは全く姿が見えず、完全に広瀬川原のクラの中……。
 もう1編成は、1000系の中でも最も車齢が高いデハ1006・1106を組み込んだ1006Fでしょうか……?! この2両は、昭和34=1959年5月末に新性能電車用の称号規定が定められる直前の4月に製造されていることから、何と「90系電車」を名乗って生まれていたという……(@o@)。昭和37~38年頃から40年代初頭の製造分が多い秩父1000系の中では圧倒的に (?) 長老格であるだけでなく、これよりも前に生まれて未だに旅客用として現役な国鉄電車はもう存在しないはずです (確か。間違っていたらスミマセン ^^;)。



 というわけで、そんなデハ1006・1106を激写しながら、両車の誕生半世紀記念というタイミングをちょうど来年4月に控え、何とか無事に現役でその瞬間を迎えさせてやりたいものだ……という思いが沸々と湧いてきます。しかし……少なくとも外観を見てみますと、かなり剥がれまくった細い赤帯や、相当劣化したHゴムなどが、前回の検査からかなり時間が経っていることを示しているような……。
 もっとも、走りそのものは絶好調!という印象です (*^^*)。武州荒木で2枚目のカットを撮影後、武州中川まで延々と1時間半以上乗り続けたのですが、デハ1106の三峰口寄りに陣取りながら (→最もモーター音を楽しめる位置 ^O^)、北武の田園風景や荒川の峡谷の中をMT46のサウンドも軽やかにカッ飛ばして行くのを楽しみまくり (^_^)v 登場から間もなく半世紀を迎えようとしているのにこれだけ快調なのは、如何にモハ90系の基本設計と広瀬川原工場の保守管理が着実だったか……をはっきりと示しているように思います。でも、デハ1106の非冷房の車内を眺めてみますと、やっぱり老朽化に追い打ちがかかり、あれこれ重ね塗りをしても隠し切れていないのかもなぁ……と思えるのも事実。窓のデザインが異なる以外は基本的に73系の全金属車と同じだからなぁ……と。
 こんな感じで、最長老にして今回たまたま長時間乗ることが出来た1006Fへの思いはさらに募るばかりですが、他の編成も残り時間は長くてもあと2~3年でしょうか。国鉄101系と東急8500系という、個人的には超大当たりな電車が入り乱れて活躍する過渡期の秩父……ますます通うことになりそうです(という時間的余裕があれば良いのですが……-_-)。