地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急ギャラリー号・別れの独り撮影会 (下)

2008-12-25 12:37:00 | 大手民鉄 (京急)


 引退を目前に控えた両ギャラリー号が新町にいることに気付いて緊急下車した際、「ありがとうギャラリー」1309Fはかなり奥の方に留置されていましたが、「歴史ギャラリー」1321Fは何と!車庫を横切る踏切のすぐ脇という超特選スポットに留置中!! これはもう「道行く人はいくらでも撮って下さい」状態そのもの……と思いきや、いざ1321Fの目の前でカメラを構えてみたところ大問題発生! 1321Fの停止位置が余りにも踏切に近く、側面を入れる場合にはどう頑張っても踏切操作用のスイッチが正面または側面にかかってしまうという……(-_-;)。
 それでも、折角の機会だからということで、正面がちなアングルで撮影していたところ、ここで救いの神=操車係様が御登場!! 1321Fに乗り込んで二度三度ドアの作動をチェックした直後、数mほど品川方に移動させて再び停止、改めて夕方までの昼寝に入ったのでした……。この結果、より完璧な編成写真を撮影可能となりました (^^)♪ どうやら、操車係様ご自身がラストランHM入り1321Fを撮影されたかったようで (^^;)、ご一緒に撮影したついでに伺ったところ、この日(先週水曜日)からHMを貼付して走り始めたとのこと。これは何とも絶妙なタイミングでの京急訪問だったようです……(^O^)。



 それにしても、新町で氷雨に濡れて佇む1321Fの姿は、京急の歴史、そして1000形の歴史をどっしりと一身に体現しているかのような威厳がありました……。当初「ありがとうギャラリー」ツートンラッピングに比べて、「歴史ギャラリー」ラッピングは、所詮プリントに過ぎない「なんちゃってリベット・ウインドシルヘッダー・木製ドア」etc..が「何だかなぁ」という印象だったのですが (^^;)、約1年を通じて良い感じに色褪せ (?)、かつ暗い天気で色が沈んだ感じになった結果、逆に曰く言い難い重厚さが演出されているという……。
 そんな1321Fを風雨の中で独り占めしながら、最後の最後にこの位置で撮影できる喜びに浸ったことは言うまでもありません……。というわけで、1309Fともども新町でたった独り撮影した至福を末永く良き想い出とするために、その後23日までのラストラン本番における沿線のカメラの放列には加わらなかった次第です。
 何はともあれ、こうしてまた改めて10両が離脱していった京急旧1000形……。かつては圧倒的な大所帯を誇った名車も残りあと約60両となってしまいましたが (確か)、最後の最後まで昭和の京急車両のプライドを保ちつつ走り続けて欲しいものです。そして、今年1年このような企画を披露して下さった京急の関係者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

 ところで、両ギャラリー号が営業線上を去ったこれからは、模型でこれら2編成をしみじみと楽しむ……という愉悦が待っていますね (^^)。マイクロエースのセット、どちらも予約しておりまして、他のもろもろの新製品と合わせて年末年始の散財大会へと突入……(爆)。