小島新田駅前の跨線橋から川崎貨物駅の広大な構内を眺めたあとは、大型トラックがバンバン行き交う道を20数分ダラダラ歩いて千鳥町へ。ひところと比べればトラックの数は劇的に増えており、新幹線の乗客数・鉄道コンテナの積載量と並んで、パッと見で景気が回復していることを何となく感じ取ることができます(実際、ここ数日のニュースに触れるにつれ、外需主導で明らかに経済が好転しているのだとか)。それが消費者ベースで感じられるかどうかはこれからの課題であることは否めないでしょうが……。
そんなことを考えながら千鳥橋を渡っていると、車線を挟んで反対側の歩道には、派手な模様入りのセメント貯蔵場をバックに記念写真を撮っている一団が(笑)。産業観光がじわじわと注目を集める昨今ですが、服装から判断するにつけ中国人の出張ついで観光っぽい雰囲気が。世の中変わりゆくものですなぁ……。
というわけで、神奈臨千鳥線203~204レの運行に合わせて西群線に到着し、単機DLの到着を待つこと10分ちょい。DD602が定刻通りに姿を現し、酸化エチレンのタンクコンテナを積載したコキ200・4車と連結しました。
神奈臨ではいつものことですが、一連のポイント操作・連結作業は操車氏の鮮やかな連係プレーであっという間に終了し、DD602はゆっくりと発車~。デンジャラスな雰囲気の化学プラントをバックにしずしずと迫り来るDL+酸化エチレンコキの勇姿は、何度見ても絵になりますなぁ……(*^^*)。
そんな酸化エチレンコキも、景気が激しく落ち込んだ昨年には1~2車しか連結されない日が多く、確か運休だったこともあり (号泣)、寂しい思いをしたものです。それだけに、コキ200×4が満コンという光景はなおさら千鳥線ファンとして嬉しい限り。新聞を見るにつけ、国内でのエチレン生産は中国などと比べて価格競争力を失い、生産体制の再編が云々されているようですが、千鳥町からの出荷は鉄道横付けという優越性を活かし、必死の生き残りを図っているようです。今後はさらに、出荷設備の増強によって競争力をいっそう高める構想があるとかないとか……。長編成になればなるほど、連日のようにタキ・コキを10車前後連ねていた数年前までの千鳥線の繁華(?)が再び蘇るわけで、ファンとしては非常にワクワクします♪
さて次の課題は……千鳥東線で新たに登場したエデト酸塩輸送を撮ることですが、運行頻度が低く撮影の難度が恐ろしく高いのは、かつての東線青化ソーダ輸送の超神出鬼没ぶりと同じ……(汗)。