約1ヶ月前の京都出張は、夕方からの用務を終えたあと翌日の秩父広瀬川原祭り参加のため夜行で移動するというハードなものだったのですが、急行「銀河」という最高に使い勝手の良い列車が消えた今や、最も一般的な関西→北関東の夜行移動手段は高速バスというのが定番でしょう。実際、用務先から歩いてすぐの場所から、ちょうど良い時間に日本中央バスの夜行便が出発し、早朝館林で下車したのち朝っぱらから羽生~熊谷間で撮り鉄に興じることも可能であるという……。しかし個人的に、高速バスというのは余り好きではなかったりします(鉄道と比べて何処を走っているのか分かりにくいですし、高速道路の揺れはまず眠れず……)。そこで、昨年の秋に神戸出張から上毛イベントへ直行した際と全く同じく、急行「きたぐに」を利用することに決定! (笑) 時間があったので阪急京都線を利用して大阪に向かい、梅田駅の偉容でしばし眼福を肥やしたのちJR大阪駅に向かったところ、ををっ!東海道・北陸線上り優等列車用ホームとしての11番線の整備が完成しているではありませんか!
そこで、予め「そんなこともあろう」ということで鞄の底に忍ばせていたコンパクト三脚を取り出し (笑)、待つことしばし……いよいよ583系入線! う~ん♪今夜の宿は周囲のカフェオレ帯車両や紺オレンジ帯車両と比べて圧倒的な存在感であります……(*^O^*)。
周知の通り、新11番線の整備は大阪駅の全面的なリニューアルに関連してのことですが、線路の上に巨大な構造物が建設されて照明も充実した結果、光がほどよく明るく拡散した中でバルブ撮影を楽しむことが出来、しかもHMと周囲の明暗差がグッと縮んだため、「きたぐに」の文字と絵柄がはっきりと写るようになりました(^O^→デジ一眼の性能向上ももちろんあるでしょう)。
むふ~ん♪ 夜に佇む「きたぐに」……まさに「はまなす」と並ぶ日本最後の定期急行に相応しい風格です。583系も相当外板のベコベコぶりが目立ち、年増の厚化粧という印象は否めませんが、なるべく長生きして欲しいものだ……と思います。もっとも、やはり電車三段寝台は上下方向に狭く、寒さのために入れられた季節外れの暖房も、上段・中断まで暖を届ける配慮が仇になって下段ではやたらと暑過ぎるという問題もありまして (眠れない……泣)、やっぱり天井の高いサロが個人的にはベストか……という考えに回帰しつつあるのですが (新潟まで乗るならサロネに乗りたいところ)、特に週末は寝台の需要が高いようですので、もうしばらくは安泰なのでしょうか?