地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

スカ色の旧型国電をのんびり作る (6) 流電1

2011-02-13 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 明日は菓子屋の陰謀で全国的にチョコレートが蔓延する日……ということで、チョコレートと言えばチョコレート色≒葡萄色の旧型国電が思い浮かびます (それ自体オッサンの証拠?)。しかし、私は生まれてこのかた本命チョコとやらには無縁な一匹狼のキ○○タにつき、そんな世間には背を向けて「打倒、虫歯の元凶チョコレート!スカ色万歳!」で参ります (爆)。いやいや、ホントはチョコレートも葡萄色の旧国も大好きでして、幼い頃に乗った南武・横浜線73系をGM板キット細工で再現してみたいのですが、取りあえず後回しということで……先日クモハ53とクハ47 100が完成した勢いに乗り、スカ色流電クモハ52の製作に着手しました♪
 そう、男は黙って、板チョコではなく痛 (板) キットですよ!! (哀爆)
 まぁ基本的には素組みに過ぎませんが、このGM板キットは単純に顔パーツと側面パーツを貼り合わせるだけですと接着面の段差が相当目立ちますので、まず何と言ってもヤスリ作業が肝要となります。既に左側のクモハ52 004が作業を終えてテールランプを装着した状態となっており、右側のクモハ52 003はこれからという段階ですが、基本的なフォルムを損ねないよう考慮しながらガリガリ削るのは神経がすり減りますね~。とは言え、一昨年末に同じクモハ52の板キットを土台として撫順ジテ電車を製作した苦労に比べれば、これくらいの作業は苦痛でも何でもありません (笑)。ヤスリ作業の過程で正面と乗務員扉の手すりモールドを切除しましたので、これからボナの手すりパーツを装着する予定です。



 いっぽうこちらは所謂「合いの子流電」として絶大な人気を集めたクモハ53 007! (今日では「合いの子」は差別用語とされ適切な表現ではないかも知れませんが、現役当時の一般的な愛称としてそのまま記させて頂きます。勿論、差別的含意はございません) 流電の成功をうけて京阪神間の急行電車が増備された際、簡略化のため車体の基本構造は流電の張り上げ屋根車そのままに半流マスクを取り付けられて生まれたのがこの車両です (登場時はモハ43→のち2両が出力アップされてクモハ53に編入。008は一般屋根化)。80系の豊橋配属によりクモハ52が廃車になった後、クモハ53 007は文字通り飯田線の女王として君臨し、私も是非乗って撮ってみたかったのですが、一回きりの訪問時 (小学校卒業記念として上諏訪→豊橋を通し乗り ^^;) には、伊那松島区にて寝ていました……。当時の伊那松島区は気軽に訪問撮影可能だったようで、今考えてみれば通し乗りにこだわるよりもピンポイント的な訪問で集中的にお気に入り車両を撮りまくりたいところですが、そんな発想は生まれて初めて一人旅に出かけた御子様の脳裏に湧こうはずもなかったのは言うまでもありません (^^;;)。後に、伊那松島で最後まで残った旧国のうち、クモハ53 007は車内の壁面がペンキで塗りつぶされニス塗りではない少数派であったことが発覚し、個人的な魅力度は少しだけ下がってしまいましたが (汗)、それでも外観の端正な優美さは特筆に値するでしょう……。
 クモハ53 007の作り方は、GMのクモハ52板キットの正面を除いた車体部分と付属のドアパーツ、そしてサロ85 300の板キットに付属しているクモハ53 007の顔パーツ (物凄い抱き合わせ商法・・・) を組み合わせるというもので、既にクモハ52を流用する部分につきましては撫順ジテを作った段階で2両分の材料を確保しておりました (何せ、撫順ジテ制作時に用いるクモハ52パーツは乗務員扉から先だけですから ^^;)。しかし、うち1両分はクハユニ56のマスクと組み合わせたフリーランス車両の製作に充てましたので (^^;)、長らく放置していた残りの1両分を今回「お約束」通りにクモハ53 007の製作に充てたという次第です。とりあえず、これと言ったひねりは何も加えずに切り接ぎを重ね、先頭部の幕板部分と屋根部分にはパテを盛り……という感じでここまで来ましたが、運転席直後の窓はサハ75の側窓パーツ (サハ75の3扉を2扉にする際に使用) を流用しており、このままシコシコ製作を続けても最初から「タイプ」に過ぎないことが決定です (でも、実車の写真でもこの窓だけやたらと大きく見えるのです……。錯覚に過ぎないのでしょうが ^^;;;)。
 こんな感じで始まったクモハ52板キットベース3両の製作、さてうまく出来上がるのかどうか……まぁ焦らず落ち着いてちまちまと作業を進めるのみです (笑)。