早いもので約1ヶ月以上前の話となってしまいましたが (^^;)、1月の京都出張のついでに福井界隈を久々に訪ねた際の記録をぼちぼちアップしたく存じます。
京都にて青帯205系を撮影したのち「サンダーバード1号」の客となり、雄琴で現れた積雪が堅田以遠で急激に増えて行く光景に「京都のベッドタウンと言っても厳冬の雪国じゃん・・・」という驚きを感じている間もなく、永原~近江塩津界隈ではついに猛吹雪の世界に突入! そこで「こ、これは……目指す福井鉄道でも雪景色をかきわけ走る電車を激写出来るのだろうか?!」という期待が高まったものの、北陸トンネルを抜けて武生に着く頃にはみぞれに変わり、「雪とみぞれでは全然違う……う~んどうしよう」という落胆のまま、ビシャビシャな駅前通りを歩いて武生新あらため越前武生駅に向かったのでした。当初の目論見では、雪降りしきる西武生あらため北府(きたご→難読駅名の仲間入り? ちなみにこの駅名は既に廃線となって久しい南越線で用いられていたようです。駅の位置は北陸線を挟んで反対側ですが……) にて駅撮りをしたのち福井市内に移動することを考えていたのですが、気分は萎え気味……。
しかし、越前武生駅に着いたところ……改札口の奥で扉を開き客を待っていたのは何と!往年の急行塗装を復活させた203Fではありませんか! 約5年ぶりの訪問で一番撮りたかった編成が目の前で発車待ちしており、今さら北府駅までダッシュしても間に合わないとなれば、これはもうそのまま田原町まで乗り、その力強い走りと懐かしい車内を楽しむ他に選択肢はありません (笑)。
というわけで、ただでさえ昭和30年代の日車気質に満ちた古めかしい車内にプレスドア・国鉄近郊形電車の廃車発生品と思われるボックスシートが鎮座する光景と、MT46近似のモーター音が奏でるハーモニーを心の底から味わいつつ、田原町まで約1時間の旅を楽しんだのでした♪ 武生や鯖江から福井市内へはJRの方が最早圧倒的に速く、随所に急カーブが点在する古い線路を走る福井鉄道には分がないことは否めませんが、それでもJR駅からは遠い交換可能駅ではコンスタントに客を集め、地域の足として何とか健闘している姿を見て取ることが出来ます……。とくに通学生が集中する時間には名鉄岐阜600V出身車ではかなり苦しいと思われることから、圧倒的に大型車である200形にはまだまだ老骨鞭打っての活躍が期待されているのでしょう。
そして200形といえば……間もなく長電2000系が引退することから、今後は富山地鉄20系列と並んで、昭和30年代に生まれた日車地方私鉄ロマンスカーとしての貴重な価値をますます輝かせることになるでしょう! 今回は他の2編成を撮りそびれましたが (途中で交換したものの、ともに武生到着後入庫……-_-;;)、う~ん、乗って良し、撮って良しな福鉄200形。何度でも通って楽しみたいものです。
そんなことを考えているうちに列車はやがて軌道線内に入り、市役所前では一旦スイッチバックして福井駅前に寄り道することから、速攻で下車して激写! (^o^ 1枚目) その後は福井駅前から戻って来た列車に再び乗って田原町へ~。今回は福鉄・えち鉄共通フリー切符(土日限定で激安!な1200円!) を利用していますので、このような小まめな利用も大いに可能♪ もっとも、市役所前から田原町まで歩いても10分少々ですが……(^^;)。終点の田原町では、午前中の早い時間で下校となった近所の高校生が古いホームにあふれ、203Fは余裕の収容力を活かして折り返して行ったのでした……。嗚呼!雪と福鉄急行色……最高です (*^^♪)。