確定申告のシーズン、必要がある方はもうお済みでしょうか? 複数の収入源があるために累進課税を取られる身としましては、その分が例えば高速無料化といった反鉄政策に回されていると想像するにつけはらわたが煮えくり返る思いが……。日曜日も税務署が開いているということで行ってみますと、出納部門は開いておらず、単に書類一式を渡しただけでおしまいですし……何たるちぐはぐぶり (-_-;;→以上に関するコメントはご遠慮下さい)。
それはさておき、昨日実施された名鉄6750系A6編成のさよなら運転はとりあえず無事に終わったようですが、これから約1ヶ月は平日の朝と夕方にA1A2編成の最後の力走を味わうファンが数多く降って湧き、電動車の車内における「鉄濃度」が上昇しそうな気配ですね……(汗)。何はともあれ、都会に響く釣掛の最後を誰もがしみじみと味わえるひとときが展開されると良いな……と遠くから思うものです。
しかし、そんな瀬戸線の魅力は決して6750系に限らず、実は最大勢力を占める6000系 (5次車以降の一段窓装備車) につきましても、私が記憶する限りここ数年~10年 (?) で最大の美味しい「撮りどき」を迎えているように思われます。と申しますのも……既に6750系の画像でお気づきの方もおられるかと存じますが、何と!ドアの脇に貼られてきた広告がどの車両もことごとくキレイに剥がされ、名鉄の新しいコーポレーション・マークを除けば、登場時のスカーレット一色姿が完璧に再現されているからです!! バンザーイ!!\(^O^)/
個人的には、パノラマカーを除く名鉄一般車のドア脇に広告が貼られるようになって以来、柔らかい曲線を中心に構成された車体デザインの調和が乱された悲しい姿を新幹線や東海道線の車内から眺めるたびに嘆息するばかりでしたので、今回まず名古屋到着直前に新幹線車内から広告無し3500系を目撃して内心「ぬををっ!」と超ビックリ (汗)。 そして……さらに複数編成が広告無しで走っているのを中央西線の車内から目撃しまして、「これはどうやらスポンサーが一時的に消えたか、あるいは名鉄の方針が変わって一般車に広告を貼るのを止めたかのいずれかだろう……」という期待が爆発♪ (ちなみに、白地に赤帯の特急一般車は依然として広告が貼られています。特急車は広告媒体としての価値が高いという判断でしょう) そこで「これは恐らく瀬戸線でもスカーレットまっさら一色の6000系を記録出来るだろう……」ということでワクワクしながら大曽根で乗り換えたところ、果たせるかな、行き交う6000系も全て広告無しでした♪♪
それにしても6000系といえば、登場した昭和50年代にはAL車やHL車を廃車に追いやる憎き敵役であり、AL車見たさ・乗りたさで名鉄にハマった10代の頃の私は、本線をやたらと闊歩していた6000系を眼にするたび「要らねぇこんな電車……」と内心つぶやいていたものです (^_^;;)。しかし、それも所詮は思慮が浅く青臭い発想に過ぎないわけでして、よく見れば見るほど6000系という車両は地味~な魅力に満ちているように思います。恐らく国鉄急行・近郊型の影響を受けていると思われる、5500系や7700系などの系譜を受け継いだ正面デザイン。分散クーラーやベンチレーターがゴツい雰囲気を醸し出している屋根。(4次車までですが) パノラマカーと同じ発想の大型固定窓。西武101系と京王6000系の走行音を足して2で割った (?) サウンドをさらに数段パワーアップさせた力強い走行音……。そう、名鉄6000系は趣味的になかなか悪くない車両であるはずですが、名鉄には他に圧倒的な個性を放つ車両が多すぎるために埋没していたのだろうと思います。
というわけで今こそ、邪魔なドア脇広告がすっきりさっぱりと消えて本来の魅力が顕わになった6000系を趣味的に楽しむときが来た……と思っている私。本線系の名古屋近辺では待ってもなかなか来ず、多くの車両が支線区に押し込められているという状況も経験的に何となく分かっておりますので、今後は名鉄の支線めぐりにも精を出したいものですが、果たして今後ドア脇広告が復活するのかどうか予断を許さず、早め早めにはと思うものの、なかなか名鉄各路線を漫遊するヒマがないのはツラいですね (汗)。