地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

JRC371系「あさぎり」・小田急を行く

2011-11-04 00:50:00 | JR発足後の車両


 残り運転期間があと僅かで極めてレアな存在……といえば、小田急線内に乗り入れるJRC371系を忘れるわけには行かないでしょう。まぁそもそも371系は一系列1編成しかないという天涯孤独の存在ですが、小田急線で日々通勤・通学していれば意外としばしば見かける存在感たっぷりな車両であり、とくに巨大な窓と分厚い座り心地の椅子の組み合わせは小田急ロマンスカーと比べ驚喜に値するだけでなく、停車時に発せられる如何にも国鉄技術の延長らしい (?) 盛大なブロワー音も、小田急の駅に居ながらにして「長旅」へのロマンをかき立ててくれます (私だけ?)。黄昏時の新宿駅地上ホームに佇む「あさぎり7号」の情景は、帰宅時の日常的な雑踏(とゆーか大混雑。苦笑)の中に紛れ込んだ究極の非日常……(*^^*)。



 そんな「あさぎり」、小田急線内では割とよく利用されていますが、御殿場線内の利用は寥々としたものがあり、土曜休日の良い時間帯の松田~御殿場間を除けば苦心の営業運転が続いていたように見受けられます。そしてついに先月、371系の大幅更新時期到来と来年春のJR・小田急ダイヤ改正を機に、371系は富士山周辺地域の観光振興列車(団臨?)へと衣替えされることになり、小田急線からは撤退……(T_T)。今後の「あさぎり」の具体的な運行方法の詳細はまだ発表されていませんが、基本的には20000形での運行となり、検査入場時にはJRC乗り入れ可といわれる60000形での代走になるのか、はたまた20000・60000形各1運用となるのか……。60000形が沼津まで乗り入れるとすれば、371系も従前通り富士山の大展望が極めて秀逸な御殿場~裾野間には顔を出すでしょうから、御殿場線の車種的賑わいは増すことになりそうで、それはそれでワクワクしますが、やはり小田急から圧倒的存在感を誇る371系が消えるのは寂しいですね……。
 個人的には、昨年末の岳南まつりの帰りに沼津から町田まで371系乗車&富士山超大展望を満喫しましたので、敢えてこれからお名残乗車ブームの混雑に参入しようとは考えていないのですが (^^;)、何はともあれ最終日が近づくにつれて予想される○式ヲタ殺到の阿鼻叫喚 (-_-;) を無事乗り切って、小田急乗り入れの有終の美を飾って欲しいものです……。