地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら関鉄キハ350・青キハを偲ぶ

2011-11-15 00:00:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 ひたちなか海浜鉄道には今年に入って既に3回訪れたものの、そういえば茨城県南西部を行く非電化私鉄の雄・関東鉄道は御無沙汰になってしまいました……。竜ヶ崎線は昨年訪れているのですが、常総線はつくばエクスプレスの開業余波がじわじわと輸送人員減として現れて旧型DCの出番減少につながった結果足が遠のいてしまったという……(汗)。そして気がついてみれば、国鉄→JRキハ35・36改めキハ350も全車引退となってしまいました。
 キハ35・36は恐らく、生まれながらにして一貫してボロだの何だのと言われ続けた不幸な車両だと思われますが、きちんと整備と清掃が行き届きさえすれば、なかなかどうして憎めない地味な仕事人の風貌にあふれ、とくに関鉄はきっちりと所属DCの整備を行う会社であることから、キハ350として走り続けた晩年は (恐らく沿線民からは相変わらずボロ扱いだったと思われますが) それなりに幸せなものだったのではないかと思われます。立派なさよならHMもつけてもらって……。



 しかし私は残念ながら、HM装着運転期間中は足の状態が悪く、とても常総線沿線まで出かけることは出来ませんでしたので (泣)、撮影したままアップせず眠っていた画像を掘り起こすことでせめてものはなむけとしたく存じます。というわけで……青キハ! (^^;) 労働運動真っ盛りの頃の京浜東北線っぽいシーンを映画で演出するため、キハ358・359・3518・3519の計4両が落書&アジビラだらけのスカイブルーに化けたものですが (ちょうど5年前の話ですが、時間が経つのは早いなぁ……)、撮影終了も数年間スカイブルーのまま走り続けてくれたのは、根岸線や相模線に縁のある相州人にとって嬉しかったですね~。ま、青キハのうち相模線から来たのはキハ3519のみで、2枚の画像の奥の方に写っているだけですが……(^^; →ちなみに1枚目は敷地外から400mm超望遠×1.6で撮影後、超トリミング)。
 そんな青キハも含むキハ350、引退後も水海道車両基地の片隅に集団で放置されているとかいないとか……。そうとなれば、他の各社DCと同様、東南アジアでのさらなる活躍の機会が巡ってくることを期待せずにはいられないのは私だけでしょうか? 車体はボロでも機関はカミンズ製に換装されていますし、車体のボロさもキハ52が引っ越していることを考えれば余り問題にならないような気もします。むしろ3扉ロングシートで輸送力は絶大……。まぁこの点はあくまで取り敢えず一個人のファンの妄想ということで……(^^;;)。
 妄想をもう1点記すとすれば……KATOからの青キハ完成品発売希望♪ KATOのキハ30系列は完成度の高さで定評があるようですが (もうすぐ発売されるステンレス車・キハ35 900に大いに期待!)、折角美しく仕上がっているものを自分で青キハに塗り替えるのは少々勿体なさ過ぎる気がしますので……。出来ればアジ落書バージョンも激しく希望したいものですが、あの革命的アジ落書には著作権が設定されうるのか否か……考えれば考えるほどややこしい気もしますので、「自分でトロツキー文字を勉強して面相筆で書け!」ということになるでしょうか? (笑)
 ちなみに、キハ30→300改めキハ100の2両は水海道以北で細々と最後の活躍をしているようですので、さよなら運転が発表される前に再び……と思っています。