地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

神戸電鉄・急勾配に挑む (下) 1070形!

2011-11-06 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 小田急では何とも悲しむべきことに、小田急顔の5000・5200形がそれぞれ残り1本ずつとなり、あれほどの勢力を誇った小田急顔がまさか天涯孤独の立場になってしまったとは……と呆然 (T_T)。先日も自分が乗る方向と反対側のホームに5255Fを連結した快速急行が入線しようものなら「ううう……乗りてぇ。デジ一眼が無い・・・」と歯ぎしりするばかりでした (苦笑)。そろそろ完全引退の告知も出て来る頃合いなのかも知れません。しかも小田急顔愛好者として何ともやるせないことに、地方私鉄で活躍していた小田急顔車両も全て引退して久しく、稼働可能な小田急顔は5000系列の引退を以て完全に消滅することになります。うぐぐ……もし5000形がステンレス製の小田急顔車両として登場していれば、今頃余裕で大挙インドネシアに渡っていたかも知れないものを……(爆)。
 事ここに至れば、なおさら「疑似小田急顔」を持つ神戸電鉄1000系列の存在が神々しく思えてしまうのですが、その中でもレアな部類に属するのみならず、個人的に激しく魂を揺さぶられるのが1070形!!



 1070形はラッシュ時の機動的な増結を考慮して、3扉・両運転台車というスペックで昭和49年に登場した車両ですが、近年は増解結運用の廃止・全線ワンマン運転の実施などにより他の3連と組んでなかば固定編成として用いられ、2009~2010年には減量ダイヤの実施により1071~1073が廃車、冷房改造を受けている1074~1076が三田・粟生方に連結されて活躍を続けています。というわけで、残念ながら前パン側のマスクが前面に出ることはありませんが、そんなこととは関係なく小田急ファンの心をグッと捉えて離さない魅力が1070形に凝縮されているように思えてなりません。そう……この疑似小田急顔マスクに両開き3扉、ドア間に2枚の2段窓、小田急車と近似のクーラーカバー……と来れば、物好きな方はピーン!と閃くことでしょう。小田急史上空前の珍車・クハ2478を激しく思い出してしまうではありませんか……(*^O^*)。しかも1070形、グリーン系の化粧板がくすんでボロさが際だつ車内の雰囲気も小田急2400形のそれにビンビンに通じるものがあるのです……(そう思うのは私だけ? ^^;)。あ、勿論、床下にギッシリと詰まった山岳走行装備の重量感はクハ2478と対極であるわけでして、1070形独自の強烈な個性を認めないわけには行きません (*^_^*)。
 そんな1070形、如何せんタマ数が少ないため、最悪の場合3両とも日中は車庫に引っ込んでしまう可能性も多分にあります (個人的に遭遇した経験も・・・)。しかしだからこそ、訪問時に無事当たる喜びも大きいと言えましょう。
 マイクロが出す神戸電鉄3000系、蒲田の模型ショウで試作品を眺めた限りではなかなかの出来であるようですが、個人的にはこの1070形がマイクロでも鉄コレでも良いので発売される日を待ち続けたいと思っております。単行~ブツ5といろいろ妄想編成を組んで悶絶出来ること間違いなし……(^^;;)。