
いま、京の都は秋の彩りの中に。生憎の雨ながらも、ブータン国王夫妻におかれてもさぞかしお楽しみになったことでしょう。しかし東急ファンのはしくれ兼国鉄型電車大好き人間である私にとっては、「花より団子」もとい「紅葉より抹茶」(笑)。最近は京都と聞けば湖西線の抹茶色113系を連想するのであります (そんな馬鹿な! ^^;)。そんな京抹茶113系、撮るだけでなく手許にも模型として是非……ということで、ジャンクのマイクロ113系700番台を塗装変更してみました。
事の縁起は、 いつもお世話になっている近所の模型屋のジャンクコーナーに新たにまとめて補充された湘南色113系にふと目が止まったこと……。非常にキレイな113系700番台が先頭×2・中間Mユニット×2という感じで揃っており、床下にはKATO・TOMIXのロゴが無く、モーターは蒲鉾板状であることから「なるほど……確か1~2年前にマイクロが出した113系700番台6両セットか。買っていなかったので、1両400円 [M車は1000円]程度のジャンク値でお安くゲット出来るとは何という美味しい話。前の持ち主は購入早々ケースを捨ててしまったことからジャンク扱いになったのだろうか?」と思いまして、そのまま速攻でお買い上げ~(笑)。そのまま何も手を加えずに自宅でデビューさせ、他のJRW各種車両との競演を楽しもうと思っていたのでした。しかし……ジャンクで売られているブツは決して甘くありません。帰宅後、各車両を包んでいたビニールを剥がしたところ……思わず絶句。ななな何と!前の持ち主がクハの正面にヘタクソな加筆をして115系300番台にしやがっているではありませんか……(この記事の末尾をクリック)。

大体、きっちりとした塗装で完結した雰囲気が強いマイクロの製品にこれほどあからさまかつ乱雑な筆入れをすること自体が信じられないのですが、どうせそうするならマスキングぐらいしろよ……と、しばらく呆れて笑うしかなかったのでありました (滝汗→側面がキレイだったため油断して正面を見なかった私の負け ^^;)。とは言えそういえば……現在進行中の急行型電車伊豆急色化プロジェクト (笑) も、種車のジャンクはどーしよーもないヘタクソ色差しと汚れの嵐だったんだよなぁ……。結局のところ、そーゆー神経のヤツが大量に持ち込んだ中古品をお店としても二束三文で受け入れざるを得ず、まとめてジャンク値で売られているのだろう……と想像せざるを得ません。そういえばお店のご主人も、いまジャンクコーナーで大量に売っているブツを買い取る際にはいろいろあった……と仰っていましたっけ。
というわけで、鉄コレよりもはるかに激安な塗り替えごっこ素材をゲットした!と割り切ることにしまして、ピーンとひらめいたのが抹茶色化♪ どうせそのうちマイクロあたりが発売することになるのでしょうが、最近のマイクロの新製品はティオンクォックでの農民工の賃金上昇やインフレをうけて割高感が強まっているような気がしますので、ジャンク購入費とGMの缶スプレー代程度でお手軽に抹茶編成をゲット出来るというのは、これはこれで美味しい話です♪ そこで取り出したのは東急グリーン……(笑)。勿論、厳密には113系の京抹茶色と東急グリーンは異なることは言うまでもありませんが (前者のほうが青み強し?)、ヨドの模型用塗料コーナーであれこれ眺めてもドンピシャな京抹茶色は見当たりませんので、まぁどうせ東急ファンの自己満足、近似色で良かろうと割り切り、汚れを落として屋根をマスキングしたのち一気にブシューッ! 何というツボにはまった塗り上がり……(*^^*)。すっかり悦に入った私は、さらに靴ズリ部と正面幕まわりの銀色差し (一見すると微細な作業ですが、これが全体のリアリティをグッと引き立て♪)、そしてインレタ貼りに気合いを入れ、最後に富士川製の幕ステッカーを奢って無事完成と相成ったのでした……(^O^)。

1~2m離れれば115系300番台に見えなくもない……はずがないですね (鬱)。