地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・さよなら? 8692F編

2012-12-08 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 検査期限切れにより去る9月上旬に大井町線から離脱した8692Fは、中間車3両が全て廃車解体となったものの、先頭車はしばらく恩田の留置線の奥に放置され、辛うじて見える屋根だけはピカピカになっているという、何とも宙ぶらりんな状況が続いておりました。しかし、一昨日ちょこっと恩田の様子を見に行ってみたところ、8692Fの先頭車2両が久しぶりに引っ張り出されて来たシーンを目にすることが出来ました。こどもの国線で着いてみると、ちょうどアントAD85と8692Fが連結された状態で、「これからもっと手前に出て来るのだろうか。ワクワク♪」と思いつつカメラを構えたのですが、アントは8692Fと切り離されて転線……(滝汗)。



 その後、脇に逃げていた赤帯アントAD84が動き出し「これはアント2台をフル活用した複雑な入換が?!」という期待と緊張が内心に走ったのですが……あれれ? AD84はそのまま構内踏切の方まで走ってそのまま作業終了 (-_-;)。どうやら、いろいろ複雑な入換が行われた (そういえば1000系中間車が奥の方に引っ込みました) 一番最後のシーンに居合わせただけであったという……(T_T)。一応「恩田で入換があるとしたらこの時間だろう」という頃合いに合わせ到着したつもりでしたが、もっと早い時間からの入換もあったのか……と、久しぶりに勉強になりました。そもそも、アントが動くシーンを目にしたのも実に久しぶりの出来事でしたし、こうしてデハ8592の正面を拝むことが出来ましたので (電柱が邪魔ですが。汗)、まぁ、来た意味はあったかな、と。
 そんなデハ8692+8592ですが、東急線内でその姿を見ることは、テクノに入るのではなく、東急では何もいじらず陸送ということであれば、個人的に恐らくこれが最後となってもおかしくありません。とにかく、久しぶりに良く見える位置に出て来たということは、新たな展開の前触れと見るべきでしょう。次は新たな活躍の舞台で会おう!と念じつつ、長津田に戻ったのでした……。とりあえず屋根が洗浄され、パンタが取り外されていること以外、帯や大井町ステッカーを含め何一ついじられていない (?) 状態ですので、仮にそのまま陸送であれば、秩父や長電と比べて車両いじりの能力が高い私鉄に行くことになるのでしょうか (少なくとも、2両のどちらかにSIVかMGを搭載する工事は必要なはず)。あと、○トーカの餌食とならずに、その私鉄固有の美しい車体色をアレンジした帯を巻くことを切に願いたいものです (今はこれだけが激しく心配……)。