地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ京急700形をN化する

2012-12-30 17:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 この年末は、西武・東武から揃いも揃ってイマイチ地味過ぎる車両が事業者限定鉄コレとして発売され、しかもその余りにもマイナーな (?) 存在感にもかかわらず速攻で売れたという点で、実に瞠目せずにはいられない現象が起こっているのではないかと思う今日この頃。そして何と!まさにそんな風潮に拍車をかける如く、最近の年末の風物詩となりつつある京急鉄コレは700形で攻めて来たとは!! 
 京急における700形の存在感の薄さたるや、基本的には普通車運用時に乗降時間をなるべく削り、以て優等列車の定時運行を担保するという目的でドアばっかりの側面となった車両でしたので、朝の最混雑時快速特急への抜擢を除けばもっぱら普通車か川崎以南のD急行での運用に終始し、同じロングシートであっても1000形と比べて如何なる華もなし!! 大師線でのさよならHM運行も、1000形引退時の熱狂が到底信じられないほどまったりとした沿線風景であったのを思い出します。まぁそれこそ、700形の引き際として相応しかったのかも知れませんが……。
 そんな700形、個人的には大好きです♪ 80年代、半鋼製釣掛式電車命な少年だった頃は、別にごくフツーの普通車用車両として見ていたのみでしたが (むしろ、いつの間にか400形が消えていたことに文句タラタラ ^^;;)、非鉄な貧乏学生をしていた90年代、約2年半ほどバイトで毎週1回金沢八景まで通った際、行きも帰りも700形8連のD急行を狙って乗ったものでした (遠い目)。それは第一義的には、D急行が快特や特急に比べて俄然空いているためでしたが、やがてそれは……4M4Tという京急にしては苦しすぎる編成構成で必死に飛ばそうとするボロい700形への熱い愛情へと変わって行ったのでした (*^^*)。このバイトは、その気になれば休憩時間にちょこっと抜け出して東急車輌前のカーブで激写出来るという美味しいものであったにもかかわらず、とにかく非鉄(とゆーか、非撮り鉄)期間であったことを悔やむのみですが、それだけに撮り鉄に復活してからは大師線で最後の活躍をする700形をきっちり記録しようと頑張ったものです……。そして今や、琴電で1200・1250形を名乗っている700形を、訪れるたびに激写しまくっております♪

 

 そこで、昨日の上大岡での販売にあたっては、断固早起きし完璧ゲット♪♪ 私は朝7時半前に会場に到着しましたので如何なる問題もありませんでしたが、恐らく私と同じように、地味~な名脇役であった700形として初めてとなる完成品 (一応鉄コレも完成品とみて良い?) をゲットしておきたいと思ったヲッサン層が数多くおられるためか、販売開始直後は京急百貨店7Fの1フロア全体で大きなとぐろを巻くほどの凄まじい長蛇の列となり、5000個の在庫があっという間に蒸発して行ったという展開は、大人気といわれた1000形分散冷房車の発売時でも到底想像し得なかった鉄コレ史上究極の出来事として長く記憶されることになるでしょう……(滝汗)。 
 何はともあれ、こうして拙へっぽこ模型いじり机にも目出度く700形が入線して参りました♪ そこで本日は、年賀状もそっちのけで (爆) 早速N化を進め、当面4連が完成しました……(*^O^*)。例によって、付属車番シールではなくGMの京急用汎用インレタを貼っているため、一旦全部ばらして一字ずつインレタをこすり半光沢を吹く……という作業は面倒臭いの一言ですが、それを何とかこなして再び組んだのちGMのPT-43を載せ、思い出のD急行姿に仕立て上げれば、心の中は20代の若造だった頃に戻るかのようです♪♪ なお化粧箱の説明では、動力としてTM-06とTM-12の両方を利用可能と記されていますが、何も考えずに当初TM-06を挿入しようとしたところ、動力側のフレーム凹部と窓パーツの突起部の位置がズレており、うまくハマりません (@o@……分かりにくい表現で恐れ入りますが、実際にやってみれば分かります)。そこで、挿入する動力はTM-12を切にオススメ致します! 近所の模型屋が年末年始の休業に入ってしまったため、嗚呼、自宅にTM-12のストックがあって良かった……。
 作業終了後はお約束通り、こんな感じで記念撮影♪ 先頭車の前後反転は無茶苦茶ですが、雰囲気を楽しむということで……(^^;)。う~む、今や京急が新1000帝国となってしまったという現実をすっかり忘れ、古き良き時代の夢へと誘われるかのような心地がします (はぁと)。そして今後は、600・500・400 etc..と続編が出る度に (?!)、大晦日間際の上大岡で悶絶するというアホなヲッサンぶりを演じることになりそうです。しかしその前に……マイクロの800形が本当にあの形状の分散クーラーのまま発売されるのか?という煩悶で当分夜も眠れません (激鬱)。マイクロ800形の試作品が、他のマイクロ私鉄車両と同じく神秘的な仕上がりであったならば、何の心配もなく新年を迎えられ、喜んで大枚をはたくことも出来ますが……。「是非欲しい車両の発売予告→何も疑うことなく即予約」という行動をとった自分を呪うのみです。新旧両色とも予約しちまったからなぁ……(-_-;;)。

 というわけで、年内最後の投稿は何とも締まりのない乱文となってしまった旨、何卒ご容赦を。これまで毎年年末は、1年間の撮り鉄記録をランキングで振り返っておりましたが、今年は余り出歩くヒマがなかったため大したトピックス的画像がなく、ランキングをつけるのも面倒ですので省略致します。その代わりに、模型ネタで締め括ることになったこと自体、昭和の名車が加速度的に消えて行く時代における寂しきヲッサンとしての自らの姿を示しているかのようです。果たして来年は世間的にも鉄道趣味的にもどのような一年となるのでしょうか? 少なくとも今年よりは明るい話題に満ちたものであって欲しいですね。
 今年一年、このような箸にも棒にもかからない超個人的ブログをご覧頂き誠にありがとうございました。皆様良い新年をお迎え下さいませ。庵主謹白 m(_ _)m