私事で大変恐縮ではございますが、約1年4ヶ月半前にジャカルタのドゥリ駅で撮影中にうっかり無茶な行動がたたって膝の皿を骨折し、以来苦難の帰国・5週間のギブス・激しい炎症による歩行困難などが連続し、一時は「もうまともに歩くことは出来ないのではないか」と深く恐れたこともありました。しかし幸いにして、完璧に骨折前と同じとは言えないにしても普通に小走りできるほどに回復し、以来通勤で使う大手町駅 (半蔵門~丸ノ内) やオフィスの長い階段でダッシュなどしながら、脚力のさらなる増強とメタボ阻止を目指して鉄ヲタと山屋の兼業を目指している今日この頃。そこで、既に9月以降毎月、登高200m→400m→800m (このときに乗ったバスはこちら) とステップアップしてきた次第です。そしてついに先日、「この山を往復出来れば、一応脚力と体力に自信を持って良い。骨折からの回復宣言だ!」と見定めていたルートに挑戦、無事帰還を果たして参りました! その頂こそ……相模国における第一の大展望を誇る丹沢の名峰・塔ノ岳 (1491m) です! 登った日は強烈な冷え込みと強烈な風により、山頂は体感温度零下20度ほどという過酷な環境でしたが、遮るものなき大展望と塔ノ岳名物・霧氷が、無事登頂を果たし歓喜に打ち震える私を出迎えてくれたのでした……!
そんな丹沢・塔ノ岳は、小田急線からのアプローチのしやすさと登りやすさ、そして大展望ゆえに、首都圏の山屋のあいだでは丹沢界隈随一の人気を集めておりますが、とりわけ渋沢駅から神奈中バスに15分ほど乗った行き止まり集落・大倉から入るルート=大倉尾根は、途中僅かに下るところがあるのを除けば約1200mを一気に登り、約3時間で山頂に到達出来ることから、ひたすら登る辛さゆえに「バカ尾根」と呼ばれながらも絶大な人気を誇ります。また大倉バス停周辺は自然公園が整備され、温暖なシーズンには水遊びやピクニックに好適なところです。このため、渋沢~大倉間のバス (渋02) は、鄙びた山村に向かうバスの常である中型車やコミュニティバスタイプではなく大型車が投入され、平日30分間隔、土曜休日は時間帯にもよりますが15~20分間隔で運行されるという繁華ぶり!
というわけで今回は無事下山を祝し、大倉バス停にて渋02系統のエアロスター様を激写してしまいました♪ 澄み切った冬空、そして塔ノ岳 (画面一番奥のピーク) をバックにしたワンステ・エアロスター様の麗姿には本当に惚れ惚れしますね……(*^^*)。しかも1枚目は、30分間隔であるにもかかわらず、乗らずに発車直後のド順光シーンを撮る!という何とも贅沢な時間の使い方をしております (笑)。いやその……バス停に到着したのは発車の2分前で、泥で汚れた靴をバス停脇の靴洗い場で洗ったのちビールを買ってプハーッと飲み干すという儀式を済ませていなかったことから、それでは一本見送って激写するか!と思いまして……(^^;)。
今回の撮りバスにおける唯一の遺憾は、正面の社紋の部分が「このバスは中ドア乗車です」という横断幕によって隠されていること。これまで長らく、神奈中の整理券路線では始発付近 (整理券なし) を除いて前乗り前降りを堅持しており、それは恐らく整理券を取り忘れる (or持たずに乗る) 客の発生を防ぐという目的があったのだろうと思われますが (あくまで想像です。スミマセン)、他のバス会社では昔から中乗り前降りが多かったわけで、神奈中が前乗り前降りに固執する理由がイマイチよく分からなかった私 (^^;)。そして今や、必ずタッチしなければならないICカードの普及、そして停車時間短縮の必要性……などが重なった結果、神奈中としても中乗り前降りに変更しようと決断するに至ったのでしょう。そこで、中乗り対応車に横断幕を掲げて、従来の停止位置よりも前に進んで停まるという注意喚起をしているものと思われ、これはこれで過渡期のレアな光景であると言えましょう。しかし……正面社紋付きで撮りたかったです、ハイ (-o-;)。
富士山と南アルプス (聖岳~甲斐駒ヶ岳) 全部見え!☆♪
霧氷の花が咲きまくり♪ その代わり寒っ~いですが (@_@)。