地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ヤンゴン熱鉄記 (17) 平成筑豊101

2013-06-14 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 ヤンゴンの神出鬼没な日本中古DCといえば、平成筑豊鉄道101改めRBE2567が極めて濃いぃ運用に入っておりました。何とヤンゴンでは異例の単行で、ヤンゴン~バゴー間約70kmのほぼ中間にあたるダーバイン駅から枝分かれしたナゾの支線 (ランローイン支線) に入って行くという……。ヤンゴンにナゾ支線・運用が存在し、日本中古レールバスがその任に当たっているという話は、「インドネシア鉄の宴」の席上、いつもお世話になっております斎藤幹雄様から何となく伺っていたのですが、時刻表に載っているというものではないようで、出発前の下準備の段階では全く調べもせず気にも留めていなかったのでした。ところが何と……現地での活動2日目にキハ52で東大学へ向かう途中、トウチャウカリー駅到着直後に平筑がヤンゴンへ向けて発車して行ったものですから、頭の中は「朝ラッシュ時に全くヤンゴンに姿を現さなかったというのに、一体何処から降って湧いたのか?」と目が点に (汗)。



 その疑問は、翌日ヤンゴン朝800発のネーピードー急行でバゴーへ向かう際に氷解しました。急行列車の激しい揺れに恐れおののきながらも (笑)、何とな~くぼんやりと車窓を眺めていたところ、ダーバイン駅通過直後、突如支線との分岐点にて、ネーピードー急行の通過=本線に入るための信号切り換えを待つ平筑軽快DCを目撃してしまったものですから、もう頭の中は大フィーバー (爆)。「嗚呼……ここで突然臨時停車して欲しい……」と (^^;)。もっとも、そこで降りてしまっては、バゴー駅でのPDC激写は叶わなかったのですが、ド田舎の風景に囲まれた分岐点にてのんびりと佇む平筑の姿は一幅の絵画……。
 そんな平筑によるランローイン運用、ヤンゴンに来た以上必ず折り返すわけですが、勿論ナゾ運用ということで時間は分からず。しかし……撮り鉄の天・神・仏は我に味方せり! 滞在最終日、酷暑でヘロヘロになりながらも、飛行機の時間ギリギリまで沿線で撮影を続けていたところ、マンダレー方から現れた別の超特選列車 (連載最終回にご紹介します ^^;) をファインダー越しに追いかけていた背後から、しずしずとヤンゴンを発車した平筑登場!! いやー本当にラッキーでした♪♪
 しかし、如何せんナゾ運用ということで、活動初日、上りヤンゴン行きがやって来るはずの時間帯に沿線で撮影していても姿を現さず……(故に活動2日目に初めて運行の場合の時刻を知ったのでした)。また斎藤様によりますと、この支線は通常の民間人は乗車できないようですので……軍事政権バリバリの時代にこの運用を撮影するのも些か憚られたとのこと。ヤンゴンで単行のDCを見かけたら、少しばかり周囲の気配に注意した方が良いのかも知れません (私は結果的に何の問題もなく撮影できたのですが……^^;)。