地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

駿遠私鉄周遊2013春 (1) 静岡鉄道1000系

2013-06-23 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 富士山の世界文化遺産登録をめぐって、当初除外が勧告されていた三保の松原が大ドンデン返しで登録決定と相成り、今頃清水の街はお祭り騒ぎ気分といったところでしょうか。個人的な事前予想としましては「まぁ、海越しに富士山を望む海岸の風景というのは確かに絶妙なのだけれど、それだけでは文化遺産というのはムリ目だよなぁ……。とはいえその結果、三保の松原を擁する清水港界隈の魅力が減じるわけではないだろう。美味い魚然り、ち○○る子ちゃん然り……そして鉄ヲタ的にはギンギラギンにさりげない静鉄1000系然り!!」と思っていたのですが、とにかくまぁビックリです (笑)。
 というわけで、そんな決定が今週末の鉄コレ静鉄1000系の発売とタイミング的に重なったというのは、何かの偶然というには余りにも偶然過ぎます。とりあえず個人的にはこれまで「鉄コレで119系するがシャトルと静鉄1000系との清水~草薙間デッドヒート (?!) を再現出来るようになるとは……鉄コレ実に恐るべし (笑)」と思うにとどまっていたのですが、もうこれからは発売のタイミング自体が「三保の松原・一発大逆転」と連動した神がかり的なものとして語り継がれることになるでしょう (んなわけない ^^;)。
 いやしかしまぁ、三保の松原と鉄コレ云々も良いですが、乗りたかったなぁ……清水港線 (爆)。これを機に復活したりしないのでしょうか? 大井川鉄道に譲ったスハフ42・オハ47を取り戻して、DE10に牽かせて観光客殺到……(妄想が止まらないので閑話休題)。



 というわけで、そんな鉄コレ静鉄1000系の発売を記念して静岡を訪問……ではなく、去る4月の初旬、早いもので小学校高学年になってしまった甥っ子が「コンデジを親に買ってもらったので春休みに電車が撮りたい。新幹線に乗りたい……」などという贅沢なリクエストをしたものですから、ついつい叔父バカ丸出しで甥っ子を静鉄以西の駿遠地区私鉄漫遊に連れて行った際に撮影したカットを、世界遺産&鉄コレ発売記念ついでにアップして行きたく存じます。まぁ個人的にも静岡県の私鉄のうち、天険・由比の西側にある各路線を訪問したのは本当に久しぶりですので、叔父バカとは言っても結構楽しめた一日ではありました♪ (とゆーか、久しぶりに駿遠地区の現況を確認してみたくなったため、どこか連れて行けとせがむ小学生の甥っ子を丸一日ハードな撮影行に付き合わせたということでもあります。「こんな撮影&乗車プランを自分で考えて実践出来なければ、一人前の鉄ヲタにはなれないんだぞ?」と脅しながら。笑)
 早朝ゆえに空いているE231に揺られた後は、熱海にて313に乗り換えて「ロングシートだけど破格にデラックスな車両を入れるJRCは偉大だ」などと言いつつも、既に18きっぱーをここ数年来実践していないという点で自堕落なヲッサンと化した私は、これから中坊になったのち18きっぱーの苦痛を味わわなければならない甥っ子に対し「いいか?中学生になってから自分で、または鉄友人と一緒に鉄道旅行をするということはだなぁ~、《MLながら》を除けばロングシートの普通列車しか走っていない暗黒の静岡大陸をじっとこらえて横断しなければならないということだ」と強調しつつ、まずは草薙までじっとロングシートに座り続ける鉄スパルタ教育を実践したのでした (爆)。そんなこんなで草薙に着き、静鉄1000系がまったりと住宅街を行き交っている姿を目の当たりにしますと、大荷物軍団の混雑やら乗換の阿鼻叫喚ゆえに「女子供はすっ込んでろ」という言葉すら思い浮かぶ「東海道18きっぱー地獄」からしばし解放されたことと相俟って、東急ステンレスカー趣味の悦楽が心の底から湧き上がって来るようです♪ そんな静鉄のラッシュアワーに大はしゃぎしている私を尻目に、甥っ子もロングシートの長旅で疲れて弱音を吐くどころか早速手当たり次第にコンデジを1000系に向けまくっており、「末恐ろしや……」という言葉が頭の中を駆けめぐったのでした (つづく)。