去る8日から9日にかけて行われた神奈中ブルドッグの大回送作戦の一端を見届けた興奮が未だ生々しい今日この頃なのですが、「昔の神奈中も良いけど今の神奈中もね」というわけで、神奈中有数の狭隘区間・小野路を走るゲテモノ・エアロスター様の画像をアップしてみましょう。
周知の通り、単独のバス会社としては日本最大規模を誇る神奈中は、神奈川県内のみならず町田市・多摩市・八王子市など東京都内の一部にも路線網を展開していますが (そもそも廃藩置県の当初、これら三多摩地方の自治体は神奈川県でありました)、個人的に神奈中というとどうしても平塚や本厚木、及び神奈川県に思い切りめり込んでいる町田といった主要駅の周辺を怒濤のように続行運転している印象が強いことから、京王の天下という雰囲気が強い多摩ニュータウンや聖蹟桜ヶ丘で神奈中バスを見かけますと、何故かアウェー感をひしひしと感じてしまいます (^^;)。しかし伝統的に、多摩ニュータウンが開発される前から、如何にも田舎~な雰囲気が炸裂する神奈川~東京の都県境一帯の村々を結んで主要駅に至る路線は、やはり神奈中バスの得意分野の一つだったのでしょう。
というわけで、鶴川から若葉台・永山・多摩センター・聖蹟桜ヶ丘へと至る各路線 (そして鶴川~調布という、登戸~淵野辺と並ぶ免許維持路線) は、そんな時代の名残を留めつつ、今やニュータウンとして開発が進んだ風景の中を日々快走しているわけですが、ごく一部の区間についてはまさに谷戸の田舎道そのものな雰囲気が現存しており、前後のクルマの動きに注意しながらエアロスターが超!狭隘路にグイッと首を突っ込むという光景が見られます。それが即ち、鶴32系統、鶴川~小野路~多摩センター線のハイライト、小野路バス停すぐそばの狭隘区間です!
個人的にはここしばらく、毎週1回・期間限定で京王相模原線沿線の事業所に通っているのですが、割と早い時間に用事が終わり、さりとて京王線から6000系が去って久しいことから (以前この事業所に出入りしていた時には、仕事が終わると6000系撮影に繰り出していたものですが……遠い目)、撮りバスの道に浮気しようと思いまして (笑)、そこで目を付けたのがこの路線。鶴川に着いたあとはそのまま小田急に乗って帰宅しても良し、さらに小田急バスでこどもの国に向かい恩田に寄り道しても良し……(^^;)。
そこで勇躍、多摩センターを50分間隔で発車する小野路経由鶴川行に乗りまして「ゲテモノは天井が高くて居住性はサイコーだけど、前ドアの幅を広げた影響でヲタシートが狭くて叶わん……」と思いつつ、多摩ニュータウンの小綺麗な街並みを眺めることしばし。ニュータウン南端に忽然と現れる「小野路方面・大型車通行不可」の表示にまず戦慄を覚え、さらに南野二丁目バス停発車直後、突然道が狭くなって (辛うじて1.5車線ではなく2車線ですが……)、一気に奈落の底へと転落して行くジェットコースターのような急勾配に「ドヒャー!」と腰を抜かしそうになりました (^^;)。そして一端道が広くなった後、いよいよ小野路バス停発車直後の狭隘路に突入……! 一応、脇の旧家が道路用地を明け渡さないことにより、その生け垣の部分だけ超絶に狭隘な区間となっており、そこを過ぎるとすぐに最近拡幅されたと思われる快適な二車線路となりますが、最狭部分はあの押熊を思い出すものがあり、照りつける日射しを遮る濃いぃ緑と相俟って、一瞬背中がヒヤリ……と感じた次第です (^^;)。ここを過ぎた後は、永山からの道と合流した後しばし狭めな田舎道テイストの二車線路もあったりしますが、総じてスイスイと走って所要30分で鶴川に到着~。
うーむ、出来れば拡幅前の小野神社前~小野路間で絶叫したかったですね (^^;
そして、2枚目のような感じで大都会・多摩センター駅前の風景に馴染んでいるゲテモノ様が、僅か15分ほど走ったところで緑濃いド田舎の狭隘区間に突っ込んで行くというギャップを思うにつけ、痛快さと神奈中バス路線網の奥の深さを思うのは私だけではないでしょう……。
小野路方面大型車不可!矢印細っ!
四車線路が突然多摩・町田市境で一変!
恐怖のジェットコースター風スロープを下る……(@o@;)。
小野路到着。これだけでは左折して折返し場に入るとしか見えず (^^;
しかし構わず直進!
マジ狭っ! (滝汗)