大井町線を離脱した8692Fの先頭車は、昨年12月にテクノ屋内入りして以来非常に長い間姿を見せないというナゾな動きを続け、その後再び屋外に姿を現して8693Fの先頭車と並べられた後も、大井町線ステッカーや車番・社紋を外すのみでグラデ帯は剥がさないという状態となっていたのは周知の通りです。それは、過去の8000系列の他社譲渡とは全く異なるパターンであることから、一体何処の私鉄に譲渡されるのだろうかという憶測がさらなる憶測を呼ぶという状況でもありましたが、先日発売の『○れいん』誌でついに真相が明らかにされました。何と……富山地鉄譲渡!! 東急8000系列が日本海側にも進出し、北アルプスに抱かれた美しい田園風景の中を走るという光景を今から想像するだけでもワクワクしますね♪♪
しかし、こうして甲種輸送の日程が明らかにされたということは、恩田からの永遠の別れも刻一刻と迫っているということでもあります。そこで昨日、京王相模原線沿線の事業所での仕事を終え、橋本から横浜線で長津田に向かい、恩田の様子を覗いてみたところ……実にうまい具合に本線と8590系との間の留置車両が全く存在しないという状態となっておりました! これはまさに……恩田からの発送を目前にした8590系の様子を車内から撮影する機会を与えてやろう!という天の声に違いない……(*^^*)。というわけで、ドアの窓にレンズを近づけ、8692・8693Fの恩田での最後の表情を激写しました! 窓の汚れ&反射&折からの土砂降りetc..が重なって、些かソフトフォーカス気味になったきらいはあるものの、見方を変えれば涙雨で画面が滲んでいるかのような……そんな幻想的で感傷的な演出になっているかな?と思っております (^^;)。
なお、8683Fにはデハ8181が連結され3連となっていますが、大井町線ステッカー・車番・社紋が全て温存されていることから、あくまで完全現状渡しの部品取り用おまけ車両という位置づけなのでしょう。いっぽう、デハ8593は車番も社紋も剥がされ、その跡もなるべく残らないようキレイに洗浄されている雰囲気ですが、その一方で正面のグラデ帯と側面の赤帯を全く剥がさないのは不思議なことです。ここから先の改装作業は全て稲荷町で実施ということなのでしょうが、まさか……このデザインのまま富山でも使うとか? (^^;)。いやいや、個人的には雷鳥色・南瓜色のどちらでも構いませんので、四季の彩りにあふれた沿線風景に合致した富山地鉄のオリジナル・カラーリングをビシッと施して欲しいところです。いっぽう車番は、富山地鉄の伝統的な法則に従えば173?0形となるはずですが、果たしてどうなるのでしょうか……? 現在、下2ケタ目 (これが実質的な形式名) で空いているのは5・8・9ですが、東急時代からの流れに加えて富山地鉄異例の4扉ロングシートであることを考えますと、かつての超短命な珍車・クハ90の流れを継ぐ者として、「17390形と命名される」に一票……(^_^;;)。そして今後は、鉄コレとしての発売にも期待が高まりますね♪ 何はともあれ少なくとも、最近の富山地鉄にも鉄道車両のデザインを激しくスポイルする怪しい魔の手が及び、西武レッドアローがその犠牲となっていることに鑑みて、
諸 悪 の 根 源 ○ 戸 岡 化 は 是 非 御 遠 慮 願 い た い と こ ろ で す!