地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ジャカルタ炎鉄録 (22) 新型アメ罐CC206

2014-02-04 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 いつもお世話になっておりますパクアン急行様のブログ『JABODETABEK COMMUTERS NEWS』によりますと、かねてから再開通が待たれていたジャカルタ~バンドゥン間の南廻りルート・スカブミ~チアンジュール間が、来る9日 (日) に全通! この結果、既に客車列車牽引により再開されているボゴール~スカブミ間の列車は、チアンジュールまで延長運転される模様。う~む、これは言うなれば、ジャカルタ~バンドゥン間の新たな乗り鉄ゴールデンルートであり、本当に楽しみです♪
 そこで、このボゴール~スカブミ~チアンジュール間にも投入されるなど、最近破竹の勢いで増備された最新アメ罐・CC206の画像をアップしてみましょう。
 これまで当ブログを含め様々なサイトで紹介されている画像から明らかな通り、CC201以来のインドネシアの大型罐は、クルップ等から購入したユーロピアンなデザイン (?) のBB罐とは全く異なり、如何にもアメ罐そのものなデザインのGE製電気式DLが大量に導入されて来ました。まぁそれもひとえに世界各地で兄弟的存在が大活躍している絶対的安心のベストセラーであるから……ということに尽きると思います (文系脳なドシロートの推測でスミマセン ^^;)。



 しかしながら、素人なりにつらつら思うにつけ、運転室が片方のエンドに寄っているアメ罐って運転しづらくはないのかと……。まぁそれを言い始めたらSLはどうよ?ということになりますし (爆)、事故の際にも運転室が最前部に来ない方が安全度が高いのも確かでしょう (ならばセンターキャブがベストということになりますが……)。インドネシア鉄道当局もどうやら同じことを考えていたようで、2012年の初秋の頃、一層の性能アップと安定性を目指して登場した最新鋭のCC206は、何と両端に運転席があるという!! 
 両端キャブは、個人的な撮り鉄の観点からみても大歓迎です♪ センターキャブ・セミセンターキャブですと、とくにローアングルから撮影した際に運転席窓が余りよく見えず、「何だかなぁ~」と思いますので……(何という個人的な理由!)。
 それにしても、CC206の増え方は余りにも驚くべきものがあります。2012年8月の訪問後しばらくしてCC206登場の報せを知った際には、「所詮まだまだ試作機段階であり、次回 (すなわち昨年8月の訪問) では『撮れればラッキー♪』という程度に神出鬼没するのだろう……」と思ったものです。ところが何と!恐らく昨年8月のレバラン輸送開始に間に合わせるべく大量に新造されたためか、昨年の訪問時にはCC206牽引の特急列車は完全に珍しくも何ともなくなっているという……。見かけた範囲では、既に50番台の車両もあり……(滝汗)。「をいをい、JRFにはこれほどのスピードで罐を新造する金銭的余裕は全くないだろう……」と思うにつけ、インドネシア運輸省&国鉄が経済発展の成果をさらなるインフラ強化のために振り向け先行投資しようとしている強い意志を見せつけられているかのようです。とはいえ個人的には、勿論省エネ高性能罐も重要だと思うのですが、それ以前にガンビールとマンガライでの大渋滞を何とかして欲しい……と思うものです (汗)。
 まぁ何はともあれ、ピカピカのカッコ良い罐が釣掛サウンドも高らかにジャンジャン行き交う光景は、撮っても眺めても楽しいものです♪ 一方、花形の座を奪われたCC203のどことなく寂しそうな表情もまた、諸行無常の趣き……でしょうか。