地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

武相風雪鉄2014 (7) 小田急1000形WD車

2014-02-25 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 記録的暴風雪な8日の撮り鉄散歩 (?)、ラストは小田急江ノ島賎民らしく、江ノ島線専用車種となったかの感がある1000形ワイドドア車 (1700番台) を狙いました。沿線民としてこれを一番最初ではなく一番最後に回したのは、「豆腐3000が来る可能性も極めて高い(とゆーか、その方が全然本数が多い)ことから、しばらく粘り腰でかかる必要があり、時間もかかるだろう。それでも風雪がいよいよヤバくなったらすぐに帰宅すれば良い」という計算をしたからであります。
 というわけで、まずは中央林間駅のハコソバにて遅い昼メシを摂り、いつものように美味いかき揚げと大盛りの蕎麦に舌鼓♪……と申しますか、それまでの散々の雪中撮影(しかも真っ昼間でも氷点下!)のため、顔全体が既にこわばっており、何か上手く噛めない……(爆)。ともあれ、まずは体内からホカホカになった後、いよいよ上り列車を撮影開始! 豆腐、そして運転を諦めた30000形特急の回送に引き続き、目出度く1755Fがやって来てくれました♪



 しっかしまぁ……この時点で既に猛吹雪となっており、ホアイトアウト寸前の視界となっている中、徐行運転でノロノロとホームに滑り込んで来る雰囲気は凄惨の一言……。屋根の上の雪が猛然と風に煽られて舞っている光景でなおさら、「ここは南関東ではなく北海道ではないか?」という感覚に陥りました (冷汗)。
 そして、ここからが江ノ島線の受難……。とりあえず中央林間で1カット決まったため、南へ向けて移動しようとしたところ、まずは「大雪のため大幅な遅れ。車両のやり繰りがつき次第相模大野を発車の予定」という、急速に事態が悪化しつつあることを想起させるアナウンスが入ったかと思ったら、次に「鶴川で脱輪のため全線で抑止」とのアナウンス……。それでも何とか江ノ島線は間もなく再開され、定時14時30分の江ノ島行が約40分遅れでやって来たのはまだマシでありました。というわけで、「やれやれ、こりゃもう撮影は終了か」と思いつつ、この列車に乗って帰宅しようとしたところ……鶴間で改めて全線抑止アナウンス! ヤベぇなぁ、と思っていると、数分後に再び動き出し、とりあえず大和まで走ることに。恐らく、大和まで行けば相鉄線にも振り替えられるという司令員の判断なのでしょう。しかし、ノロノロ運転でやっと着いた大和では相鉄線も既に全線運休となっており、我が列車も「吹雪による視界不良で踏切の安全が確保出来ないため運転打ち切り。復活予定は未定」ということになってしまいました。
 というわけで、「しゃぁ~ねぇなぁ~」とボヤきつつも、一応大和まで来れば、登山靴装備につき (笑) 雪中行軍でも徒歩○時間で帰宅できる自信がありますので、まずは間もなくやってきた上りの大和打ち切り列車を撮影! この列車も豆腐ではなく1756Fでやって来たとは嬉しいではありませんか♪ そして何と……中央林間14時21発 (この日は10分以上遅延) の江ノ島行も大和で運転を打ち切っていたことから、「奇跡の1・2番ホーム各停並び」が実現! しかも……なな何と!1~3番線に停車している編成は全て1000形であり、江ノ島線でありながら1編成も豆腐が混ざっていないという究極の奇跡が実現!! 結局この後、江ノ島線は雪が小康状態となるまで2時間以上不通になり、私自身も振り回されたことは確かですが、「人生ラクありゃ苦もあるさ」という嘉言の通りに貴重な記録が出来たのは決して悪い話ではない……と思っております。


 粉雪が吹き付けまくってホームまで一面の雪化粧となった中、1000形の各停が3本並ぶという神秘的な光景……。これは間違いなく最初で最後でしょうか?!