地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

バンコク近郊大周遊 (10) 日本14・24系夜行列車!

2014-02-18 00:00:00 | タイの鉄道


 朝6時台にウォンウィエンヤイ駅を出発し、メークロン線(渡船を含む)、都市間バス、南線と乗り継いできたバンコク近郊の旅。19時過ぎにいよいよゴールとなるクルンテープ駅に到着しました。多数の列車が頭端式の駅に雲集するため、乗っていたホアヒン発のDC鈍行も徐行と停止の繰り返しを強いられる中、ようやく駅付設の巨大な客車留置ヤードが眼前に迫り、夜光に照らし出された百花繚乱の客車群にコーフンを覚え……やがて静かにホームに滑り込み、ドアが開きました。すると、目の前に停車していたのは……食堂車及び電源荷物車を除いて日本の14・24系客車で組成された至高の特急列車であるチェンマイ行きの13列車! (一応一番エライのは、同じチェンマイ行の1列車「ナコーン・ピン号」ということになっていますが)
 とりわけ編成の最後部には、かつて「あさかぜ」に連結されて極上の寝台列車旅の夢を提供してきたオロネ25 300番台が連結され (1等車扱い。恐らく2・3等の客が勝手に入って来るのを避けるため、最後尾に連結されているのでしょう。食堂車に行くのはかなり面倒臭そうですが)、窓外に優雅なオレンジ色の光を放っています……。そんな紫色の編成美と巨大なドームとの組み合わせの美しさといったら!! それはある意味で、日本のブルトレ時代と比べてもいっそう浪漫あふれる汽車旅のスタートに相応しい光景であるとしか言い様がありません……!!


 
 いや~、今回のバンコク訪問は13列車に乗ることを全く前提としておらず、したがって13列車がクルンテープを何時に発車するかもノーチェックでしたので、突然の出会い、しかもバンコク近郊周遊のラストを飾るのに余りにも極上の光景に、思わずクソ暑さも空腹も忘れてヒートアップ激写! そして同時に、こんな極上な鉄道シーンを長年全然訪ねなかった自分の愚かさを心から懺悔したい気分となりました (笑)。嗚呼……以前横浜から下関までこのシンデラに乗ったのと同じように、これに乗ってのんびりチェンマイまで往復したいものです……。
 というわけで、こんな感じで日帰り大周遊を締めくくったあとは、駅構内のフードコート (という割にはチョイとボロい ^^;) にてシンハ・ビールを購入してイッキ飲み! (良い子は真似してはいけません!) そして中華コーナーで什錦河粉 (ビーフンの極太バージョンによる具たっぷりうどん) を賞味し (空きっ腹には結構美味かったです)、地下鉄とBTSを乗り継いで宿に戻ったのでした……。

 なお、他にもバンコクで激写した画像は列車・バスともども大量にあるのですが (翌日ヤンゴン行の飛行機の時間まで線路脇や道路脇で撮りまくってました。笑)、それはまたいずれ……ということで、来る3月のヤンゴン訪問の際には改めてバンコクにも寄り道し、その際にさらに撮り貯める画像と合わせてご紹介する機会を模索したいと思います。まずは何と言っても、タイの政情がもっとマシになることを心から祈りつつ、ひとまずこの連載はおしまいです。ご笑覧頂き誠にありがとうございました m(_ _)m