地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ジャカルタ炎鉄録 (24) 都営6000青緑混色

2014-02-26 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 都営三田線6000系は、東京での現役時代は何ともマイナーな電車であり、三田線利用者でない限り誰も気に留めなかった車両なのではないかと推察します。私も、割と頻繁に都営三田線を利用して、そのオールMのデンジャラスな走りを満喫しながらも (とりわけ非冷房時代は、車内の騒音が千代田線103系1000番台並みにスゴかった♪)、高島平側の高架線で撮影しようとは夢にも思わなかったのでした (引退時期が、ちょうど非鉄期から脱するか脱しないかというタイミングでしたので……)。しかし今になって考えてみますと、オールM、かつ先頭車・中間車を問わず2両1ユニットで編成替えをやりたい放題という柔軟な発想でつくられたことが、秩父・熊本 (しばらく訪れてないなぁ……ケロロが良くない。爆)・ジャカルタといった全く異なる性格の路線での再デビューを可能にしているわけで、ある意味でリユースを徹底的に考えた見識のある設計による名車なのではないかと評価できます。



 その長所はとりわけジャカルタで活かされているわけで、当初の8連オンリーがやがて4・6・8連とよりどりみどり、ヘンテコ顔取り付けで中間車が簡単に (?) 先頭車に化けもすれば、用途変更によりいとも容易く中間車を差し替えて柔軟に編成替えが行われるあたり、さぞかしKAIとしても都営6000系を重宝していることが見て取れます。というわけで、既にジャカルタでのデビューからとっくに10年を過ぎ、とりわけデビュー当初から2009年頃まではアジア経済危機の影響を引きずった予算不足やら何やらが重なって整備不良気味といわれ、廃車の可能性がいろいろ取り沙汰されたものですが(私も2009年の初訪問時には「こりゃ相当ヤバいな。いずれ別の車両が東京から来たら廃車となっても不思議ではないな」と思ったものです)、KAIとしてはフツーに整備してちゃんと走る限り断じて廃車にするつもりはない!という方針のようで、そのことが帯色変更や最近のクーラー換装開始などにも現れているのは大変喜ばしいことです。何と言っても、デポック電車区での予防整備作業を拝見するにつけ、若いスタッフがホコリまみれになりながら「何が何でもキレイに保ってやる!」という気概を見せつけていたことに感銘を受けました。
 そんな「都営6000系をとにかく無駄なく活用したい」という思いの象徴が、訪問直前の7月に行われた編成替え (6181Fの6→8連化) によって発生した青帯+緑帯混色編成でしょうか♪ 昨年夏の訪問時には6201Fが混色編成となっていたものの、撮影機会を逃していましたので、改めてこのような編成が出現したのは嬉しいですね~! とくに個人的には幼い頃、横浜線103系や相鉄6000系の混色三昧ぶりをしばしば目にしていたため、混色大好きだったりしますので、こーゆーのは非常に興奮するのです……(^^;)。