地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

武相風雪鉄2014 (6) 東急8500系

2014-02-19 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 8日の大雪は、午後になるととても首都圏とは思えないほどのブリザード状態となりましたが、とりあえず東急は多少遅れながらもガンガン飛ばしており、しかも東武30000がイキナリやって来て気分が大きくなっていたことから (笑)、是非この際8500も多少撮り貯めてやろうというギャンブルに出ました (汗)。最大のお目当てである8614Fは長津田で寝ていることを横浜線の車内から確認してはいたのですが、他の編成も雪中撮影は一期一会。とりわけボタ雪ではなく猛烈な粉雪との組み合わせは滅多に撮れるものではありません。
 すると……8619Fの急行中央林間行が豪快に吹っ飛ばして来ました!! シュワーッと雪煙を上げまくりながらスロープを駆け下る姿は強烈にカッコ良すぎます♪



 それにしても、先日の元住吉事故の結果、8500系の運命は数年前のJAL破綻に続き改めて大きく変わりそうな気がしております。今回、クーラーカバーが相当汚れている8619Fを撮影した際には、「この編成は今年全般検査を迎えるといわれ、東横線への設備投資が既に一段落し、田都向け新車の増備が近いうちに再開されるものと思われる以上、この雪景色とこの編成の組み合わせは見納めかもな……」と思ったものです。また、2枚目の8629Fも、やはりクーラーカバーの雰囲気からして検査が近そうですので、撮影時にはやはり一期一会を感じずにはいられませんでした。しかし……もし現在総合車両で田都向け5000系をこっそり新造中であるとしたら、急遽東横線向けにならざるを得なくなるでしょう。衝突した2編成の台枠の損傷度合いによっては、無傷な車両を組み合わせて新編成 (新Y516編成?) を組み、5155Fの代替となる編成を1本用意するということで済ますわけに行かず、2編成廃車・2編成代替新造という展開となる可能性も高いでしょう。
 というわけで、8500系は今年全検・重検期限切れの2本が命拾いして検査入りするのかも知れませんが、事はこれにとどまらないような気もします。走るんですボディの台枠・車体が余りにも脆弱であることが露呈した今や、何らかの改良設計を施す必要もあると思われるわけで、それが果たしてサスティナとして反映されるのか否かは不明ですが、とにかく今後の新造スケジュールにも影響が生じることでしょう。そこで、事故代替編成の新造を除く追加新造は当面棚上げされ、さらに複数の8500系が延命することになるのかも知れません。あるいは、そもそも車体・台枠の強度から言って、走るんですよりも8500系に分があると思われることから、1000→1500系と同じく8500系も全面的な下回り更新を受けるという可能性もゼロではないような気がして来ました。1980年登場の小田急8000形が全面的な機器更新を進めていることからして、8500系がそのような扱いを受けても不思議ではないはず……。極端な話、8500系と2000系を5000系並みの下回りとして形式を統合すれば (例えば新2000系、または2010系と命名?)、東武も「2000系来るな」と文句を言うこともなくなるでしょう。
 う~む、何はともあれ先日の事故は、改めて東急の車両事情をめぐって五里霧中な印象をヲタに振りまく出来事であったと思います。少なくとも間違いないのは、これを機に東急は降雪時の高速運転に臆病になり、45km制限常態化・優等運転即中止、といった対応をとるようになるのかも知れません。したがって、急行がこれほど猛然と雪煙を巻き上げながら爆走するシーンも過去帳入り……?