地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・7908F入場 (?) 編

2016-06-03 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 日比谷線20m化計画に合わせて新造されるメトロ13000系の鋼体がぼちぼち目撃されている今日この頃。それに伴い日比谷線第二世代のメトロ03系や東武20000系列の大量廃車の波が忍び寄り、既に日比谷線から撤退して久しい東急1000系も相次いで池多摩線や地方私鉄へと転じているわけですが、そんな中でも依然として日比谷線第一世代の営団3000系や東急7000系 (初代) や7700系が走っているというのは、なかば奇跡に近いことでしょう。さすがオールステンレスは物持ちが違う……。
 しかし走り装置についてはさすがにガタが来ているようで、既に長電のクジラはかなり消えたほか、このたび福島交通でも7000系を東急1000系に一斉取り替えするとか……(福島市のインフラ関連予算に飯坂線車両取り替えのための補助金が盛り込まれ、飯坂線の車両限界に合致する東急の18m車を購入しなければ更新の機会を逃してしまうと明記されています)。ということは、現在恩田に残る1000系は、悉く福島に向かうことを意味しているのでしょう。



 というわけで、本当にご無沙汰になっていた恩田の様子を久しぶりに見物してきたのですが、既にテクノの特修場には上田6000や一畑などと同様の新しいマスクを付けた1000系の姿が見られ、桜水に運ばれるのも1~2ヶ月後といったところでしょうか? 屋外の1000系の留置状況は、前回訪れた際と余り変わらないような気がしますので割愛しますが、福島に14両売ったらもう残りの余剰車は恩田に残っていないように見受けられますので、こうして1000系転配の最後の動きが進みつつあると言えそうです。
 すると……今もなお池多摩線に残る7700系の置き換えは当分保留で、今後の7000系製造再開に俟つことになりそうですが、そのような動きは全く感じられない中、7908Fの3両が恩田に来ています。そこで、この3両は廃車ではなく入場と予想され、ピカピカになって雪が谷大塚に戻ることを期待せずにはいられませんが、考えてもみれば、こうして飯坂線で7000系ボディが消えようとしている中、本家東急で引き続き7000系ボディの車両が検査を受けるというのは、「事実は小説よりも奇なり」の世界を地で行っているような気がします……(勿論、下回りは全く違いますが)。果たして、この編成が7700系最後の検査入場車になるのか、それともこのまま廃車なのか、あるいは今後も7700系の追加入場があるのかどうか……刮目して待つことにしましょう。