地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ハノイ以北サウナ鉄 (6) 中国新緑皮25B

2016-06-27 00:00:00 | 中国の鉄道


 ベトナム国鉄ハロン線の今回の主役を扱ったところで、標準軌を走るもう一つの車両として、中国国鉄25系客車についても触れておきたいと思います。まぁこんな車両は、はるばるベトナムまで来なくとも、日本のすぐそばの北京上海や大連瀋陽あたりでいくらでも拝めるわけですが、個人的にはその中国自体が2011年3月を最後にご無沙汰で、客レもその際に香港の東鉄線で撮って以来ですので、新緑皮化政策が一昨年来大々的に推進されている中で緑皮化された25系客車を撮影するのは初めてです (^^;)。
 それはさておき、今や中国国鉄客車列車の圧倒的部分を占めるに至った25系客車のうち、南寧~ザーラム間の国際列車に使用されているのは25B系となります。Bは即ち標準Biaozhunの意。90年代に、一般列車の体質改善を図るべく、22系客車と混ぜて使う前提で造られたのがこのシリーズであり、25系単独のオール冷房車編成として製造された25K系が当時実にまぶしい、22系よりも一回り大きめな (?) 一段窓で登場したのと比べれば、ややスペックダウンの二段窓で登場しています。



 ただ、そんな25B系だけに、主に製造されたのは硬座車であるという印象が強く、軟臥で25Bって滅多に見たことがないような気が……。それだけに、ザーラム駅にて5両揃ってRW25Bが停車しているという光景は、ある意味で極めてレアなものであると思われます。
 もっとも、4人コンパートメントのこれに乗り、古き良き寝台列車の旅をしたいか?と問われれば、私自身の答えはNo!です。何故なら、コンパートメントごとに扉で密閉できる軟臥車は、ウザイ客と乗り合わせたときの「損した!金返せ!」感がハンパなものではないからです……(CNRは硬臥が一番!)。さらにこのRW25B、登場当初からの車軸発電機装備車であればさておき (手前の緑皮は車軸発電)、一部の車両はディーゼル発電機を搭載する「キロネ」状態に改造され、撮影時も「グァァーッ!」と凄まじい音を立てていました……。日本の12・14系と同様、電源車無しの編成でも常時空調が使えるようにとの考慮でしょうが、日本で「キハフ」「キハネフ」に乗るのもノーサンキューだというのに、軟席で床下から轟音がするのは如何なものか……と。気動車の走行音はドラマがあって大好きですが、常に同じ音が続く発電エンジン音は、個人的にはキライです……(汗)。

※ベトナム国内での撮影ですが、カテゴリは中国と致します。