満鉄客車ハ5 (?) の行商客車兼食堂車・C51003。
住友製台車を履き、もとは由緒正しい (?) C51001。
他の車両と比べると屋根が低く、椅子も撤去されたC51002。
満鉄行李車HL71001。B41001/2未連結時はこの車両のトイレ使用!
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ハロン線の超鈍行の旅においては、30分停車で罐を付け替えるケップ駅が最も客車の形式写真を撮りやすく、かつ朝の明るい光の中で撮影可能ということで楽しみにしていたのですが、前の記事で述べた通りのトゥーソン駅入換による大幅遅延でケップ駅での停車時間が削られ、泡を食った気分です。
しかも……側線に留置された、最早全く使われておらず放置状態の車両が超特選揃いで、例えば、中国昆河線から持ってきたメーターゲージ客車あり、あるいはハロン線用1435mmの行商客車あり……(ハロン線客車を6連から4連に減車して余剰となったもの。行商客が減ったから状態の悪い車両を離脱させたのか、それとも状態が悪い車両が現れたから減車したのか……?)。これらを全部撮りたかったのですが、結局1435mm行商客車を1両撮るのみとなってしまったことこそ悲しけれ……。
とまぁこんな感じで、ケップでは罐換えシーンの激写を挟んで、この日のハロン行き編成の4両を記録することに集中しまして、満鉄客車としては行李車HL71001と行商客車兼食堂車C51003を激写してハァハァ……という気分になったほか、2両の行商客車C51001/51002についても濃厚な日本の雰囲気をかぎ取ったのでした (華北交通・華中鉄道のいずれか出身であることは間違いないでしょう)。とくに、51002の台車は住友製ですし、残りの3両の台車もこの住友台車を1950年代に四方工場 (51003) と戚墅堰工場 (51001/71001) でコピーしたものであることが読み取れました。
朽ちゆくC51005。屋根に残るガラベンはまさに日本のDNA。
戦前、何処で製造され、何処に配置されていたのでしょうか?