今から半年以上前、鉄コレの「富井電鉄」凸型ELを中国・撫順礦務局色に塗り (昨年11月23日付記事をご覧ください)、さらに調子に乗ってGMのサハ75板キットに中国国鉄風の塗装を施したものですが……その後サハ75風客車の製作は、気が付いてみたら放置しまくりとなってしまいました (滝汗)。しかしその後、KATOから9600の再生産が発表され「これは緑皮塗装のスハ32も用意して、華中鉄道に戦時供出された車両の中国国鉄バージョンを再現するぞ!」という構想を思いついたり (^^;)、さらにはマイクロエースから満鉄あじあ号の再生産が発表されたりする中で (パシナ981を予約してしまった……笑)、「やはり個人的な満鉄&中国鉄路まつりを開催するにあたっては、撫順のヘロヘロ編成も完成させなければならない!」と思いまして、サハ75風客車の屋根づくり&塗装・インレタ貼り&コーティング・窓貼りなどを進め、ついに1両落成!! (^^)
そこで、とりあえず満鉄あじあ号客車と並べて完成写真を撮ってみましたが、いやはや……新幹線サイズのあじあ号客車と比べると、やっぱり子供のような存在にしか見えません (笑)。サイド気味に撮って両者がだいたい同じ大きさに写るようにするためには、あじあ号客車を思い切り後ろに遠ざけなければならないとは……(^^;)。ちなみに、本来この客車には合計5ケタの車番が付されていますが(4桁の編成番号+ハイフン+○両目)、面倒臭いので勝手に3ケタの車番としました。そもそも、本来は21~2mほどの車長があると思われるのですが、横着して20mのサハ75キットそのまんまですし、まぁフリーランスということで……(^^;;
ちなみに、中国の22系以前の客車をご存じの方でしたらお気づきの通り、実車と比べるとベンチレーターが全く異なり、やむを得ずGMの小型ガラベンを使用しています。嗚呼……Nゲージサイズの中国風ミニグロベンパーツ、何処かにないものかしらん……(T_T)。ま、とにかくフリーランス。満鉄が製造した時点ではミニグロベンではなかったはず……ということで (^^;)。いっぽう台車は、中国22系客車はもとより撫順の客車も装備しているゴツい台車によく似ているクロスポイントのKD39にあっけなく決定~(笑)。台車を実車通りに黒く塗装するべきか否か、↑の状態が結構気に入っているだけに、非常に悩むところではあります (^^;
もっとも、1両完成したのみでは、のほほんと喜んでいるわけにも参りません。現存するサハ75風の満鉄客車は3連+ELという編成を組んでいますので、少なくともあと2両は欲しいところでして、うち1両にはきちんと前照灯とのっぺらマスクを装備する必要があります。
そこでぼちぼち、先頭車(と申しますか、ELを総括制御するための高級な装備は一切なく、推進運転時に前方監視員が乗り込んで窓から旗を出すための乗務員室がある車両)の製作を始めています。しかし最大の問題は……のっぺらマスクをなるべく効率良く作るためには、GM板キットのどの車両のマスクを流用すれば良いのかということ (汗)。というわけで、秋葉原のGMストアを訪れ、店内にズラリと並ぶ板キット群と睨めっこしまして、妄想脳内物質がドロリと分泌されるのを待つこと久し……(笑)。ついに「阪急マスクを使おう!」という結論に達しました。
阪急と撫順礦務局……イメージ的に余りにもかけ離れ過ぎる世界を強引に接着しようとは、何とも荒唐無稽も甚だしいものがありますが、さっそく阪急マスクの側を多少削ったり、貫通ドアをパテで埋めたりしまして整形を加え、ノギスで幅を細かくチェックしながらいざ現物合わせで組み立ててみたところ……ぬおおぉぉっ! 何やらミョーにそれっぽい雰囲気となって参りました (^^;;)。というわけで、今後引き続き整形や塗装を施し、満鉄の残り香漂うヘンテコ車両の製作に邁進したいと考えています。
それにしても……サハ75、ホントに撫順の満鉄車両に似ている……。あるいは、日本の敗戦と大満鉄の消滅に伴い戦後の日本国鉄に採用された設計スタッフが、満鉄ジテを秘かに偲んでサロ75を設計したのかも知れないなぁ……と妄想せずにはいられません、はい (笑)。