地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急二子玉川~溝の口間、複々線ほぼ完成

2009-06-11 15:53:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急田園都市線混雑緩和プロジェクトの当面の仕上げともいえる大井町線の溝の口延伸が、いよいよ1ヶ月後に迫ってきました。そこで、複々線化が進められていたニコタマ~溝の口間では、かねてから工事箇所に設けられていた各種の柵がほぼ取り払われて、線路・架線整備の最終段階に突入中! 完成後の全貌がほぼ姿を現したと言っても良い状態となりました(^O^)。
 途中の新地・高津両駅は、複々線の一番外側に対向式ホームが設置されていますので、何やら小田急や京阪の複々線区間を思わせる構造となっており、8500系が走るもうひとつの複々線である東武小菅~北越谷間で撮り鉄する場合とはかなり異なる見え具合になるところが興味深いですね~(東武の場合は中央の緩行線島式ホームからの撮影になりますので)。



 というわけで、昨日は午前中に用務先での仕事を終えた後、この東急新名所 (?) にてちょこっと撮影を楽しんでみました (笑)。1枚目は、出場間もない8637F (結局正面のシャボン玉は残ったままだった……残念 -_-;) と、大井町延伸後は絶対に見られないであろう日中のトロッコ使用作業との組み合わせ。いや~なかなか良い記録写真となりました (^^)。
 いっぽう2枚目は、8615Fを低めのアングルから撮影~。現存する非軽量鋼体編成が続々と検査入場する中、8615Fは前回検査から相当時間が経って汚れが目立ちますので、今後果たして同じく検査入場となるのか、それとも検査切れとなり次第廃車→どこかに譲渡となるのか、当面要注目の編成と言えそうです。
 それにしても……基本的に新地・高津を通過する大井町線列車が中線を走るわけですが、果たして田都の急行・準急も中線を走ることになるのかどうか……。個人的には、その方がアングルの選択肢が増え、しかもダイナミックに撮影可能であるため、今から大いに期待しているのですが……やっぱ外側線ですかね~(^^;)。まぁ、1ヶ月後にフタを開けてみてのお楽しみということでしょうか (笑)。

南国の東急8000系列へ愛を込めて♪

2009-06-10 19:38:00 | 大手民鉄 (東急)


 季節はこれから梅雨ですが、同時にぼちぼち夏休みの予定を考える季節となりました。これまで数年間とにかく忙しかったため、今年は是非少なくとも1週間ぐらい、海外でのんびり (?) したいなぁ……と。



 というわけで、H○Sのオンライン予約を「ポチッとな♪」(爆)。
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 愛しきジャカルタの8000系列様……逢いに行きます♪symbol4 

長野電鉄薫風紀行 (3) 3500系N編成

2009-06-09 09:16:00 | 地方民鉄 (甲信)


 早いものであっっっっっという間に1ヶ月前の撮影となってしまいましたが、黄金週間明けの長野電鉄シリーズの続きです (^^;
 長野電鉄の営業上の中核を占める長野=信州中野間では、長らく元営団日比谷線3000系あらため3500系 (2連→N編成。NはNormalの略) と3600系 (3連→L編成。LはLongの略) が主力を占め、数年前には冷房化工事も行われて「まだまだ使う気満々」という雰囲気が漂っていましたが、やはりいくらステンレスボディといえども昭和30年代の設計・製造であり……最近はとくに車内のそこかしこにガタが見えつつあるのは否めませんでした。とくに、あの独特の構造の窓がジョイントを通過するごとにバタつき、すきま風が入るあたり……寒冷地を走る運賃高めな路線にあって、これはさすがに致命傷ではないか?という気がしておりました。
 というわけで、8500系が6編成揃った今となってはN編成・L編成の活躍が大幅に狭まっているのは致し方ないところでしょう。L編成は既に3本中2本が離脱して須坂と信州中野に放置され、残り1本も8500系の代走用として完全な予備車となっている模様……。少なくとも私の訪問時には終日動いていませんでした。



 とはいえ、8500系6本だけでは長野=信州中野間のラッシュ輸送をまかなえるはずもなく、また日中は往々にして8500系では輸送力過剰になりがちですので、N編成は終日まだまだ大活躍中~。とりわけ、長野にラッシュのピーク (朝7時台末~8時台) に到着しない運用はN編成天国の観があり、朝9時台に長野に到着する列車は怒濤のN編成続行運転だったりします (笑)。鯨ファンの皆様、どうぞご安心を~♪
 それでも、中型車2連がいくらラッシュのピークを外して運用されているといっても、長野口では輸送力不足っぽいのは否めません。上記9時台長野着の列車も、朝陽・信濃吉田あたりからは立ち客多数……。
 また、輸送力不足というほどではありませんが、N編成で運用される長野発の初電・湯田中行きもオドロキの光景が……。長野滞在の2日目、2日間有効のフリーパスをフル活用するべく、早朝から屋代線に向かうことにしたのですが、「6時27分発なんて、一体どーゆー初電だよ……」とブツブツ文句を言いながらも長野駅に行ってみると……オーマイガー! 某大付属中の優秀そうな中学生の皆様が、こんな朝っぱらからN編成に大挙して乗っており、一番電車の雰囲気崩壊……(苦笑)。N編成では当然座席数が足りず、早朝から立ちんぼとはこれ如何に??という状態でありました (爆)。
 というわけで、今後N編成はさらなる8500系の増備により (But、東急の車両計画がガタガタにつき、次回はいつのことやら)、いずれ支線・末端へと追いやられることになると思われますが、それまでは主力の一端を担っている光景を引き続き記録したいなぁと思っています。

神奈臨水江線・異例のタキ3車併結運転

2009-06-08 13:22:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 京急の小島新田駅前に機関区を構える神奈臨・川崎地区の路線として、石油タキの頻繁 (?) 運転で賑わう浮島線、そして化成品輸送と甲種車両輸送が行われるマニアックな千鳥線があり、ごく一部の貨物ファンのあいだではつとに注目を集めている (?) ところですが、これら2線とは別に、千鳥町と扇町 (JR鶴見線) の間にある埋立地・水江町に向かう水江線が存在します。しかし……現在貨物扱いが全くなく、平日に限り1日1回だけレール磨き単機が往復するのみとなっている水江線が話題に上ることはほとんどないのが実情。レール磨き単機は、その性格上運休することも珍しくなく、沿線の工場に用があるわけでもないのにリスクを冒して水江線を訪ねようというファンは恐らくごく少数でしょう。
 とはいえ、水江線はかつて神奈臨の前身だった日本○管の専用線時代以来盛んな輸送量を誇っていた路線であり、神奈臨・川崎地区の列車番号も水江線が100番台、千鳥線が200番台、浮島線が300番台となっています (単に地図上の左から番号を割り振っただけかも知れませんが ^^;)。そして1980年代までは、奥多摩からの石灰石を満載した列車が○管工場へと頻繁運転していたとか……。はぁ~そんな当時にもっと京浜工業地帯の貨物列車に注目するべきでしたが、如何せん当時は僅かな小遣いを釣掛式電車のために使う中学・高校生でしたので、今さらどうしようもありません。たま~に水江線の単機を撮りに訪れるたび、かつての盛業ぶりをしのばせる広い鉄道用地を眺めながら、空しい思いを募らせるばかりでありました。



 し・かーし! そんな水江線もごくたまに、単機ではなく貨車を数車率いた列車が入線することもあるようです。ネットで僅かに見られる入線シーンを眺めるにつけ、ふだん全く荷扱いがない水江線にわざわざ貨車を入れるということは、終点手前の機回し線を利用した連結・解結訓練を含むハンドル訓練であると想定されるわけで……。そんな最高にレアな光景に憧れを抱きつつも、たぶんこのエリアの工場に出入りする用務客やドライバーのみが目にし得る極めて撮影難度の高い世界なのだろうと諦めていました。ところが先月、お世話になっているとある方から「最近タキ連結編成が走っているらしい」という超貴重な情報が! 
 そこで、川崎近くに出かけたついでに久々に水江町行きバスの客となり、終点近くで下車してみますと……たしかにレールの削られ具合は単機が毎日1回入線する場合よりも多めに削られているではありませんか! とはいえ、正確な運転時刻は分からず、行き当たりばったりの都合で呆気なく運休になっても全くおかしくありません。それでも、運休を恐れていてはマイナー系貨物撮影なんてやっていられないのも事実。これはまさにギャンブル……。行き交うトラックが発する濃厚な排気ガスや工場からの異臭と闘いつつ、じっと忍耐のひとときが続きます (爆)。そこで待つこと数十分……ついに……ホイッスルが鳴ったぁぁぁぁっ!! \(^O^)/ 出目金17号機様とJOTタキ43000の悠然とした走り、そしていつもよりも時間をかけて行われる機回しの模様をとにかくひたすら連写しまくりながら、あぁ……来て良かった♪という喜びに浸ったのでした (爆)。
 それにしても水江線……手前にスペースがある分、浮島線や千鳥線と比べると全然撮りやすく、しかもバックはデンジャラスなプラント群や植樹を入れることが可能……というわけで、何とか将来の定期列車復活を期待したいところです。現在は「環境にやさしい鉄道貨物輸送」の看板が空しく立つのみですが……(とはいえ、多くの工場が川崎貨物駅を利用しているのも確かでしょうから、水江線を使って特定の品目をまとめて輸送する需要が今後沿線企業に生まれるかどうかですね)。
 何はともあれ、情報をお送り頂いた方にこの場を借りて御礼申し上げます!!

和歌山界隈電車漫遊 (4) 加太線小さな旅

2009-06-07 07:39:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 3月の和歌山撮り鉄シリーズ、とりあえず最終回ということで……貴志川線を訪れた後は105系にちょこっとだけ乗って和歌山市に向かい、南海加太線を初めて訪問してみました。実は大変恥ずかしながら、岸里玉出以南の南海本線系を訪ねるのも今回が初めて (滝汗)。加太線を訪ねたついでに難波まで北上することで、今後の撮影に向けて雰囲気をつかんでおこうという腹づもりでありました (^^;
 和歌山市駅は、さすが和歌山市街の中心に面し、かつ往時は南海と国鉄とのあいだで盛んに貨物の連絡運輸が行われていただけあって、ホームは堂々、側線も多数でとにかくデカい……。しかし今や「昔の光いま何処」状態なのは否めず、とにかく日中は客がまばら……(とくに特急サザン -_-;)。旧市街地の衰退に加えて紀州路快速に客を取られているのがありありと……。う~ん、とにかく南海頑張れ!と思っているうちに、一番端のホームから加太行きの7100系2連が発車、さっそく長大な紀ノ川橋梁を渡って紀ノ川に到着、急カーブの分岐を通っていよいよ加太線へと分け入って行きます。
 加太線内に入ると、さすが戦前は南海と別組織の軽便鉄道だっただけあって、とにかく駅間短っ! (^^;) 民家がごちゃごちゃ建て込んだ中をのんびり走ってしばしば対向列車と交換……。あたかも「20m車が走る江ノ電」であるかのようです (すみません、神奈川県民なもので比較の基準が……^^;;)。 でもって、乗ると同時にどこかで撮らなければ気が済まない性分なもので、カーブを描いた対向式ホームがなかなか魅力的な雰囲気の二里ヶ浜にて途中下車、前パンの並びを撮るなどしながら、潮の香りがほのかに漂う小駅の雰囲気を楽しんだのでした♪ 
 ついでに気になったのは……近所の住○金属和歌山製鉄所から頻繁にDLのホイッスルや「ガタタン……」という貨車のジョイント音が聞こえたこと。そこで地図を繙いてみますと、たしかに製鉄所内の南海線路に近いあたりには専用線がびっしりと……(@o@)。しかし両者の間にはグリーンベルトがあり、さらに塀があると思われることから、中は見えずに音だけで我慢……という感じでしょうか (T_T)。あるいは、外からバッチリ見えるのでしょうか……?? RF誌の1984年3月号 (何と東武10000系や阪急6330が新車ガイドに……そんな時代もあったのですなぁ) には、岩堀春夫「専用線の機関車」という最高に濃いぃ研究記事があり、当時釣掛式電車にしか眼中にないアホな中学生だった私は全くこの記事をスルーしまくり (爆)、最近改めて古本屋で購入して記事内容に大いに驚嘆したのですが、それによると往時は東松江駅から製鉄所までの連絡線があり、専用線のDLと南海のELが継走していたとか……。はぁ~、タイムマシンがあればなぁ~(爆)。



 それはさておき、二里ヶ浜から次の磯ノ浦までは線路沿いの道を散歩♪ 恐ろしくどんよりとした曇り (→さらに雲が発達して阪神なんば線開業前夜は大雨に) のため、美しき海沿いの集落の風情を満喫……というわけでもなかったのは残念でしたが、常緑樹がこんもり茂る山をバックにナマコ壁の古風な民家がそこかしこに見られる風景は、まるで南伊豆や西伊豆あたりとそっくり! そこを南海電車がのんびり走っているのもまた楽しからずや♪ (^^
 というわけで、磯ノ浦駅で和歌山行きを撮影して一日の撮影を締めくくったのち (暗すぎる曇りで彩度出ない……真夏に撮ると良さそうなシーンではあります)、終点の加太駅へ。ひとしきり海を眺めたあとは一気に山道を走り、やがて古びた木造駅舎がお出迎え……。駅のある場所自体には漁師町の雰囲気はありませんが、いずれ時間を確保して、この駅から海辺へと散歩して海鮮食いたいなぁ……と (^^;)。
 しかしまぁ、折からの天気の悪さも相まって、加太線全体に何とも言いようのない寂寥感が漂っているように感じられたのは私だけでしょうか。秩父鉄道と同様、どんなに乗降客の少ない古びた駅にも嘱託駅員が配置されて清潔さが保たれ、沿線の雰囲気も悪くありませんので、もっとプチ旅路線としての魅力が発掘されても良さそうなものですが……活性化の試みは貴志川線=JR直通計画の帰趨をみて進められることになるのでしょうか。
 あるいは、折角ワンマン対応・加太線限定運用(?) の7100系2連が走っているのですから、まずは塗装をいっそのこと旧塗装に戻し、「加太線に行けば必ずグリーンツートンを拝める」ということにすれば、「鉄」な人々が巡礼に押しかける格好のスポットとなることでしょう (んなこたぁないか……近鉄マルーン一色に戻した養老鉄道も他に撮り鉄を見かけないからなぁ……-_-; そもそもグリーンツートンも数年前に再現されたわけで……撮りそびれました T_T)。高野線末端区間で「天空」が走り始めるのと同様、せめて一工夫あっても良さそうな気がします。

 そんなことを思いながら紀ノ川で下車し、難波へと向かったのですが……どうやら南海としては本線と加太線の連絡をほとんど考えていないらしく、紀ノ川で15分待たされた挙げ句、やって来たのは普通・難波行き……しかもあろうことか泉大津まで先行するというとんでもない列車! 疲れと空腹で「パパッと難波に戻って晩飯にしたいなぁ」と思っているときに限って何という仕打ち……(号泣)。17:44に紀ノ川を発車した後、約1時間も後続の優等列車に抜かれないとは……どういう緩急接続体制やねん (-_-;)。他の普通はだいたい尾崎or泉佐野で優等に接続するというのに……。車内放送を聴いた瞬間「うそぉ……マジで?」ということで全身が硬直し (滝汗)、せっかくの孝子越えのスペクタクルや泉州灘の眺めも「何でやねん……」という思いでかき消されまくり (一応楽しみましたけど ^^;)。泉大津でこの普通を抜く空港急行に座るべく泉佐野で下車し、何とか座席にありつけたのは不幸中の幸いでしたが、こうなることなら和歌山市まで出て18:00発「サザン」(難波には一番早く到着) の指定席に乗り、缶ビールをプシュッと開けた方が全然シメとして良かったですぅ……(鬱)。かくして、空港急行は岸和田で「サザン」に抜かれ、内心歯ぎしりしまくり状態 (泉佐野で12分待たされたうえで「サザン」に乗るという選択もありましたが、夕刻だけに一般席は当然既に埋まっていると予想され、和歌山から乗るのと大して変わらない特別車料金を払うのも今さらシャクに障るのでパス。爆)。後日あれこれ調べてみたところ、そもそも加太線利用客が特急・急行を利用して難波方面へ向かう場合、紀ノ川=和歌山市間の重複乗車が認められているそうで、全ては単に何も知らずに苦労を買っただけということになり、「下調べをしなかったお前が悪い」というオチがつくわけですが、多忙のため加太線詣でのあとの難波までの乗り継ぎまで事前に頭が回らなかったという……。と申しますか、てっきり他の私鉄と同じく適切な緩急接続があると信じて疑っていませんでしたので……恐るべし南海 (^^;)。