地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

湖西線・国鉄型の夏 (3) 113系抹茶色

2011-10-13 00:00:00 | 国鉄型車両


 東急グリーンを出したところで、一部の物好きのあいだでは「現代における東急グリーンの復活」との呼び声が高い (?) 京都の抹茶色113系をアップしてみましょう。JRWのローカル用車両単色化計画に対しては概ね反対論の方が多いようですが、個人的には……113・115系について言えば意外と老雄らしさが際立って似合っているように思いますので、こうしてド順光を浴びながらやって来てくれますと思わず連写しまくり (笑)。湘南色=かぼちゃ色が消え行くことについては一抹の寂しさを覚えつつも、カフェオレへの個人的こだわりはほとんどありませんので (^^;)、抹茶色を狙って訪れながらも未だ稀にしか来ない状況をもどかしく思うのですが、草津線と共通運用ですのでバラけてしまうことが避けられませんし、今後はむしろ抹茶色ばかりになるでしょうから、今のうちにカフェオレ単独やカフェオレとの混結も撮っておくのが無難というものでしょう。



 それにしても、天候など様々な条件を加味しても、京都の抹茶色と東急グリーンってビミョーに異なるなぁ……ということに気づかざるを得ません (そりゃそうか ^^;)。京都の抹茶色の方が色が薄く、やや青みが強いと申しますか……。先日近所の模型屋にてKATO製113系700番台のジャンクを計6両分、思わず「抹茶色にしたい!」ということで入手したのですが、やはりストレートにGMの東急グリーンを塗るだけでは違和感が生じるかも知れない……と思うにつけ、取り敢えず作業には着手しておりません (^_^;)。このジャンクがそれほど汚れておらず、帰宅してまじまじと眺めていますと「むしろ色を変えると勿体ないかも知れんなぁ……」という思いがもたげて来たこともありまして……(←優柔不断なだけ。笑)。やはり最初からKATO製で抹茶色バージョンがリリースされるのを待った方が良いのかも知れませんが、ニッチでネタな模型といえばマイクロから出て来ることになるのでしょうか?


十和田観光電鉄廃止決定とモハ3603の今後

2011-10-12 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 青森ローカルの新聞各紙HPが伝えるところによりますと、十和田観光電鉄の鉄道線が来年3月末を以て正式に廃止となることが決定したとか……(T_T;;)。やはり近年のこの鉄道をめぐる余りにも不遇な状況を克服することは出来なかったのでしょう……。震災復興の象徴となった三陸鉄道は第三次補正予算で復旧費用が計上されるようですが、「がんばろう東北」を運転室に掲げて来た十和田観光電鉄は余りにも対照的な運命をたどることになってしまったことに、人口減の時代とクルマ社会に取り囲まれた地方公共交通の先行きの暗さを思わずにはいられません・・・。



 事の是非については、私はあくまで遠方の一鉄道ファンに過ぎませんのでこれ以上触れないとして、やはり気になるのは車両陣の今後の処遇でしょうか。7200系と7700系はまだまだ使えそうですので、他の地方私鉄に売却される可能性もあるでしょうが(楽観はできないでしょう)、今や本当に貴重な3401と3603は果たしてどうなるのでしょうか? このうち3401は地元ゆかりの名車につき、そう遠くない場所で保存されるかも知れませんが (例えば七戸の南部縦貫鉄道車庫であればベストかも……)、3603は東急ファンにとって思慕の対象でありこそすれ地元にはそれほど思い入れはないでしょうから、呆気なく解体の可能性も無いとは言えないでしょう。七百の変電所は老朽化甚だしいといわれ、車庫がそのまま動態保存を視野に入れた鉄道公園となることは全く期待出来ないでしょうし。
 というわけで、カネもコネもない貧乏な一ファンとしては、自走可能な東急釣掛車の最後の1両が朽ち果てて行く可能性が高い状況を黙って見守るしかないという……。嗚呼……どうなるのでしょうか。

鉄コレ南海1000系・リハビリ足購入記

2011-10-11 00:00:00 | 模型素人物欲見聞記


 日本の秋は鉄コレの秋 (^^;)。鉄道記念日に関連したイベント続きの日々に合わせるかのように、関西の複数の事業者から個数限定の鉄コレがリリースされ、とりわけパスネットが崩壊して久しい首都圏の関西私鉄大好き人間にとっては垂涎のブツとなっています (^_^;;)。そして今年は何と……南海から1000系がリリースされるというではありませんか!! 何を隠そう、南海1000系は個人的にどんどん芋蔓式に鉄道に関する知識が増え始めた小学1~2年の頃に遡る思慕の対象のひとつでありまして、当時出版されて間もない『私鉄電車ガイドブック』(誠文堂新光社刊)を図書館で借りて以来、湘南顔とズラリと並んだ小窓を備えた堂々の長大ボディにズギューンと脳天を射貫かれたのでした……(笑)。関西私鉄にはもっと他にもいろいろ車両があるはずですが、南海は他にも名車の中の名車・1201形や大型高速釣掛車2001形などなど、とくに南海本線の古い車両が脳裏にこびりついて離れず (あ、高野線6001系もメロメロでした)、結局南海が載っている巻ばかり何度も借りて、「目ん玉かっぽじる」(byどくろべえ ^^;) ように眺めまくったものでした。
 そんな南海1000系の鉄コレが発売される以上、もう私の内心は色めき立たずにはいられず (笑)、何とか往時の6連を手許に、という思いが沸々と……。



 しかし、折悪しく足を怪我してしまい、なんば駅での発売開始に合わせて関西撮り鉄&鉄コレゲット遠征を組むわけには行かなくなってしまい、My超お宝を購入できないままみすみす売り切れて行くのを待つしかないのか……という底知れない不安に苛まれることに……(滝汗)。その後、いつも大変お世話になっております「ぱれっと」様から、とりあえず1個確保して下さったという有り難いお知らせを頂いたのですが、やはりN化して長大編成を組みたいという思いは止まず……。
 その後幸いにして、何とか歩くペースが徐々に上がり、新幹線も2~3時間程度なら何とか乗れるようになったことから (シートピッチの狭い転クロ車やリクライニング車は、足が痛くて十分に曲がらないため未だ座れず T_T)、日比谷ヲタ祭りにてゲットするか、それとも去る8日の西日本某都市への出張のついでに大阪にて途中下車してゲットするか……という策を練ったのですが、日比谷ヲタ祭りでの発売分は恐らく「やっと関東でも発売か」と手ぐすね引いて待っているコレクターによって速攻で売り切れてしまう可能性が高く、早朝から列に並び続けるほど脚力が回復していない私にとってはハードルが高すぎるという問題が。そこで、やはり多少面倒でも新幹線を新大阪で途中下車し、御堂筋線でなんば駅2Fのサービスセンターへ往復するのがベストであろうと考えたのでした (スルッとKANSAIの未使用分もしこたまありますし……早く使わないと廃止になりそうでコワいです ^^;)。
 というわけで、まず御堂筋線新大阪駅の案内所でコマル大阪市交通局20系 (中央線) 鉄コレをゲット♪ 御堂筋線もうまい具合に10系が来てくれまして、久々の大阪の街を淀川鉄橋から眺め、梅田駅の雰囲気を楽しむなどしてなんばに到着~。凄まじい人混みをヘロヘロな足取りで必死にかわしつつ、目指す南海サービスセンターにて無事3個ゲットォォォ~! (*^^*) なお、2Fのサービスセンターから3F乗り場の頭端部へ行くのは、足を痛めた身には相当面倒臭く、肝心の南海電車を全く拝まずに御堂筋線に戻って来た次第。後ろ髪ひかれる思いに囚われまくりでしたが……何とか足のコンディションを改善していずれ思う存分南海に乗ったるわ!と念じつつ、約1時間10分の鉄コレゲット・エクスカーション (通常であれば40分少々でしょうが……) を終えて新幹線新大阪駅に戻って来たのでした。
 帰宅後は、↑こんな感じで「サザン」や1521系と並べてムフフ……symbol4 今後の改造が楽しみです♪ それにしても、N化・長編成化のための屋根板パーツも含まれているとはいえ、6両をN化改造するとほとんどKATOあたりの完成品と変わらないお値段となるわけで、キタイ国で生産する価格優位は明らかに崩れつつあるのかも。

第三ジャカルタ炎鉄録 (18) 都営6000・8連

2011-10-10 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨日と一昨日に開催された毎年恒例の日比谷鉄ヲタ祭りは、雨が降るというジンクスを破って外出日和に恵まれたこともあって阿鼻叫喚の人出となりましたが (リハビリがなかなか進まない足を引きずりながらヲタ祭りに少々参戦した理由は……勿論アレですわな ^^;)、汗臭いヲトコとはしゃぎまくりのヲ子様連れ家族に混じって、鉄子と呼ばれる人々が非常に多く (?) 見受けられるようになったのにはキモを抜かれました。結構可愛い鉄子さんグループが会場内で買った駅弁を食べていたり、帰りの千代田線内でも気がついてみれば目の前に鉄道グッズをしこたまゲットした鉄子さん (これまた結構可愛い) が座っていたり……(滝汗)。しかし、ヲタ祭りに集うヤローも鉄子さんも、あくまで鉄道にまつわるものを愛玩するためにやって来ているのであって、そこが出会いの場となることは永遠に有り得ない……というわけで、如何に世間一般的な「まつり」とヲタ祭りが性格を異にしてるかが分かろうというものです (ボソッ……と甲斐性ゼロなヲッサンのたわごとで失礼 ^^;)。



 そんな、分けも分からず札びらが飛び交うヲタ祭りの会場にありながら、ちょっと違った雰囲気の中で知的欲求をかき立てられ、しかも充実したパンフレットが無料でウレシイのが「鉄道・運輸機構」のブース。有難くゲットしたパンフレットを千代田線の車内でペラペラめくっていたところ、「海外技術協力」のページにジャカルタを行く都営6000系の写真が載っています。ジャヤカルタを通過した急行電車が、カーブの高架を通過してジャカルタ・コタ駅へと駆け下って行くシーンですが、撮影されたのは都営6000系がジャカルタに移った当初ということで、都営時代の青帯を保っており (排障器も青い!)、さらにカーブ周辺の風景も今と全く異なることが見てとれます。今やジャカルタ・コタ手前のカーブ下には大通り (Jalan Mangga Dua Raya) が走り、アウトカーブ側にはショッピングモールが建っていますが、この写真では大通りが全くなく (したがって、ジャカルタの秋葉原ことマンガ・ドゥア界隈も未成)、ゴチャゴチャと下町の建物がひしめいているという……。全く以て、ジャカルタの街も十年一昔、いろいろと変わっているところがありますし、そこを走る都営6000系も装いを変えまくり……。
 とくに最近の都営6000系の大きな変化といえば、オレンジ帯や紺青帯の編成が検査を経て緑+黄帯へとほぼ統一されたのも束の間、今度は先頭車がド派手な女性専用車に……。緑+黄の帯と、ピンク&紫の女性専用車ラッピングの組み合わせは、まさに日本では考えられない、インドネシアならではの色彩感覚としか言い様がないでしょう (@o@)。とくに8連は、女性専用車装飾準備工事 (腰部コルゲートの上に薄いボードを貼って、女性専用車 (Kereta Khusus Wanita) 表示を貼りやすいようにしている) を済ませている6121Fを含め、純粋な緑+黄帯姿はなくなってしまいました (-o-;)。うーむ、本当にジャカルタは1年来ないと何事も変わってしまう……ということの一例と言えましょう。

湖西線・国鉄型の夏 (2) 113系かぼちゃカフェ

2011-10-09 00:00:00 | 国鉄型車両


 このたびは私自身の足の怪我と多忙のため更新をしばらく休止させて頂き、こんなブログでもいつも楽しみにして下さっている皆さんには大変申し訳なく存じます。そんな中、何人かの方から温かい御見舞いと励ましの言葉を頂き、誠に感激に堪えません。私自身も思いがけない困難な経験を通じ、ダメージを受けて辛い思いをしている方への思いやりを欠かさない人間として生まれ変わらなければ……と思うばかりです。
 そして昨日は、非常に (?) 久しぶりの出張撮り鉄を敢行しまして、約2ヶ月ぶりにデジ一眼と望遠ズームに触りました (^^;;)。久しぶりの撮影が出張撮り鉄とは如何なものか?と突っ込まれそうではありますが (笑)、まだまだ足の状態は回復にはほど遠いダメダメ状態ながらも何とか撮影スポットにて1時間半ほど立ちんぼで粘り、きちんとフレーミングして連写しまくれたことで、少しは回復に近づいたのか……?という感触とともに気分転換を楽しんだ次第です。その個人的にガッツポーズモノの成果 (決して珍しい列車を撮影したわけではなく、ごくありふれたシーンではありますが) も控えていますので、とりあえず気分に任せて、怪我する前に撮影した盛夏の湖西線シリーズの続きをアップしてみましょう。



 京都所属の113系はこれまでN30・N40 (車齢30・40年延長化) 更新改造車にはカフェオレ塗装、そして未対象車には従来通りの湘南色……と申しますか、東海道線東京口以外ではもっぱら「かぼちゃ色」と言われている塗装が塗られて来ましたが、この更新・未更新は編成単位ではなくあくまで電動車であればユニット単位、クハであれば1両単位で行われて来たため、更新・未更新がキレイに揃わず何とも凸凹な混色シーンが展開されて来たのは周知の通りです。そして、私などはかつて幼い頃横浜線あたりでウグイスとスカイブルーの混色を、そして相鉄で6000系の新旧塗装の混色を目にして以来、混色シーンを目にすると血湧き肉躍る歪んだ性格となっておりますので (笑)、湖西線の堅固な高架線上をそんな「かぼちゃカフェ」編成がやって来るのを眺めるのは実に楽しみなことであります♪ しかも、上下の画像をご覧頂ければ一目瞭然な通り、モハユニットを入れ替えさえすれば、湘南色4連とカフェオレ4連でキレイに揃うはずですが、そうしないだけで凸凹編成が2編成温存されてしまうこの不思議……(^_^;;;)。
 しかし、今後続々と抹茶色化が進めば、これらの混色はすべて解消され、単に抹茶色のN30・N40・未更新がランダムに連結されているだけに過ぎなくなるでしょう。したがって、今は湘南色編成のみならず「かぼちゃカフェ」編成を撮る上でもまさに最後の過渡期……。あ~、雪がたっぷり積もっている中で撮ってみたいのですが、果たして叶うかどうか……。