地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

能勢電100周年 (2) 記念青白塗装

2014-02-23 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 能勢電が昨年放った復活レトロ塗装、個人的に圧倒的に傑作だと思うのは、やはり青白ツートンであります。今回の訪問時は幸いにして「緑橙→日生、青白→妙見」という運用であったことから、さらにこれに乗って急勾配の末端区間へと分け入ってみました♪ 思い出してもみれば妙見口に到達するのは、茶クリームツートンを撮って以来の2回目だったりするのですが、長閑な山村の風景といい、メチャクチャ深い雰囲気の森といい、何度乗っても「何故かくも深い山奥に10分間隔で電車が走っているのか……という意外感がありますね~(笑)。まぁ勿論、光風台・ときわ台といった駅からちょいと離れたところに、山上の一大ニュータウンがあるためだということは百も承知なのですが、とにかく緑の風景と青白ツートンの組み合わせは素晴らしい!の一言に尽きます。



 というわけで、すっかり青白ツートンにメロメロになった今回の能勢電訪問……いずれこの復活レトロ塗装が鉄コレでリリースされれば、たとえ首都圏の模型屋で軒並み在庫山積みになろうとも、私自身は絶対に青白ツートンで妄想6連をやったるぞ!と心に誓う次第です (笑)。いやそもそも……能勢電鉄コレはこれまで1000系2種と50・60形が出たのみで、より最近の作品として話題性たっぷりな1500系チョコツートン・フルーツ牛乳2種、そして通常版1500・1700系も出ていないではないか……と。1500系2連・計5種(標準マルーンを含む) を一気にオープンパッケージで出すとしたら、それこそ誰もが財布の都合をつけられず、改めて在庫山積みになってしまう懸念が……(汗)。というわけで、いっそのこと出さない!という選択も十分ありうるわけで、将来の鉄コレ化に期待するほどに悩ましい話ではございます (とゆーか、その物欲にそもそも大きな問題が……汗)。

ヤンゴン撮りバス千本ノック (4) 神奈中エアロK

2014-02-22 00:00:00 | アジア諸国の路線バス


 ヤンゴンの中心・スーレーパゴダ前を行くピカピカの車体!



 大英帝国の権威を往時見せつけていた欧風コロニアル建築を横目に。



 かつて東南アジア最高級ホテルの一つであったストランド・ホテル前を行く。



 車体左側ドアの処理はいろいろ。これは完全埋めバージョン。

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 本日は、昨年の今頃に引き続き恒例となりました神奈中の事業者限定バスコレ販売祭りが堂々開催! 総本山がある平塚の北口駅前商店街では早朝から、東海道線の電車が到着するたびごとに、西宮神社の福男タイトル争奪戦もびっくりの「夜明けの猛ダッシュ」が展開されることでしょう~。私も昨年はその中に加わり、未明から出来ていたといわれる行列の最後尾を目指してアーケード街をひた走ったものです……(汗)。しかし、今年は訳あって参戦できず、とある方を経由して入手する手はずを整えましたので (本当にありがとうございます!! m(_ _)m)、その嵐のような一部始終はネット生中継を通じて感じさせていただくことにします。寒い中ご参戦の皆様のご健闘をお祈り申し上げます!
 というわけで、ここしばらく寒い風景を中心にアップしていることもあり、寒い早朝の即売会にせめて画像だけでもホットなものを……ということで、昨年3月にヤンゴンで撮影した神奈中エアロスターの画像をアップしてみましょう~。いやはや、ヤンゴンで数百枚撮影したバス画像のうち、そのほんの一部分を既にアップしただけで、約1年経っての再訪のタイミングとなってしまったとは……(滝汗)。
 日本の中古車に絶対的な信頼が寄せられているミャンマーでは、路線バスも自ずと日本勢が圧倒的勢力を占めており、つい2~3年前までヤンゴンでも走っていた英領インド時代からの (?) 超ヴィンテージ級ボロバスも、今やヤンゴン市内では全く見られなくなりました (結構期待していたのですが……苦笑)。そこで、日本中古バス天国であるミャンマーの地において、状態の良い車両を導入から僅か12~3年ほど (?) で廃車にする日本最大級のバス会社・神奈中の車両は、当然のように巨大な勢力を形成することになります。
 しかし残念ながら……昨年の訪問の時点でヤンゴン市内では、今回めでたくバスコレ化されたブルドッグは駆逐されておりました。これに対しエアロスターKは、さすがタマ数が多く新しめな車両であるだけに、ラッピング増加の流れの中でも結構多くの車両が神奈中塗装で走っております。右側通行対応で、ドアを増設されているなどの変化はありますが (大部分の車両の左側ドアは封鎖されていますが、その方法はキレイな溶接からつっかえ棒に至るまで多種多様。笑)、黄金の仏塔、英国風のコロニアルな街並み、そして熱帯の緑 (さらに暑季につきカラッカラに乾いた赤いラテライトの土埃 -_-;) に融けこんでいるのは嬉しい限りです。


富山地鉄17480形最初の冬 (4) 雪晴れの寺田にて

2014-02-21 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 立山線の午前中の列車の半分が (岩峅寺止まりを含む) 17480形で来るという幸せな雪晴れの土曜午前を過ごしたあとは、無難に寺田へ。午後の立山線17480形入線が極めて少ないこと、そして17483Fがしばらく上市往復をこなすことが分かっていたからでありますが、やはりこの駅にいれば三方から列車が入れ替わり立ち替わりやって来ますので退屈しないという利点も大きいでしょうか。
 そこで、まずは寺田に到着早々、上市行として停車していた17483Fの発車シーンを激写! 朝からずっと、17480の幕としては「立山 (寺田経由)」「岩峅寺 (寺田経由)」「電鉄富山」といった、文字が詰まった幕ばかり眺めていたことから、シンプルに「上 市」と表記されているのは潔さを感じます♪ 



 この後は、駅の界隈にメシ屋もコンビニも見当たらないため「腹減った……」と思いつつ、急行として立山へと登って行った17481Fの下山を待っていたところ (立山での折り返し待ち時間が長過ぎ……)、13時半過ぎにようやく電鉄富山行が寺田に到着~。バックの特徴ある建築との組み合わせが良い感じになりました♪ 去る11月のヲタ専用ミステリーツアーの際にも、寺田では17481Fをいろいろなアングルで激写しておりますが、そのときとは違ったアングルで (しかも今回は試運転幕ではなく営業運転で) 撮り貯めることが出来、腹はペコペコでも気分的にはお腹はいっぱい (笑)。停車時間が長かったこの17481Fに乗って富山市内へ戻り、さらに午後2時過ぎに17481Fが稲荷町に入庫するのを見届けて、ひとまず雪晴れの17480形追っかけ行を締めくくったのでした。

さよなら秩父1010F (大雪で最終走行中止)

2014-02-20 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 去る14日のバレンタインデー豪雪は、首都圏近郊でも未だに大量の融けない雪を残しておりますが、各種報道で伝えられている通り、山梨県全体や秩父など内陸の盆地や谷間に凄まじい被害をもたらしました。個人的には雪大好き人間であるとはいえ、さすがに普段豪雪とは縁がない関東近辺において過去未曾有の一日に約1m、あるいは場所によってはそれ以上の降雪となりますと、これはさすがに深刻な雪害であると考えざるを得ません。心より御見舞い申し上げます……。
 そして、まさに陸の孤島と化してしまった秩父に通じる2本の鉄道では、日夜再開通に向けて懸命の除雪作業が続けられて来たわけですが、このうち西武秩父線については芦ヶ久保近辺の積雪が余りにも凄まじい旨 (最高4m!) が公式HPにアップされています。いっぽう、秩父鉄道については何とか秩父まで開通し、本日からは影森まで開通するとのこと……。しかし影森から先の山峡部については到底開通の目途が立たないとのことで、ゆえに来る22・23日の1010Fさよならイベント走行が中止となる旨、公式HPにて正式に発表されました。



 このたびの臨時6連の運行中止により、単に秩父鉄道はツアー参加ヲタの皆様からの収入を失うほか、キャンセルに伴う払い戻し手続きなど相当の面倒を強いられるかたちとなり、引退する国鉄101系で臨時収入を得て新車購入の足しにする……という計算が大幅に狂うことになるのは否めないところでしょう。また、最後の秩父標準色編成であった1010Fのさよなら運転が行われないまま廃車ということで、これまで各種リバイバル塗装車の引退ごとに盛大に集客してきた記録 (とりわけチョコバナナは凄かった……) も途絶えることになります。しかし元々、1000系が全て標準色で圧倒的多数でもあった頃は、ほとんど誰からも見向きもされずに黙々と走っていたのであり、1010Fもそんな標準塗装車にふさわしく静かに消え去る運命にあったのだろう……と思うしかなさそうです。
 というわけで、今般の展開は結局、如何なる車両についても引退が決まった後ではもう乗るのも撮るのも不可抗力のために手遅れとなる可能性があり、そうなる前にきちんと記録し楽しんでおくべきだ、という教訓を残したように思います。そして、さよなら運転及びそれに参加出来ることは、偶然のボーナス程度にとらえる必要があるのでしょう。だからこそ、「日常こそ一期一会、日常こそ貴重な記録」ということを肝に銘じて、まったりと乗って撮りたいと思うのみです。
 さて、1003F (画像は標準塗装時代) のさよなら運転=1000系完全さよなら運転は、果たしてどうなるのでしょうか……?

武相風雪鉄2014 (6) 東急8500系

2014-02-19 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 8日の大雪は、午後になるととても首都圏とは思えないほどのブリザード状態となりましたが、とりあえず東急は多少遅れながらもガンガン飛ばしており、しかも東武30000がイキナリやって来て気分が大きくなっていたことから (笑)、是非この際8500も多少撮り貯めてやろうというギャンブルに出ました (汗)。最大のお目当てである8614Fは長津田で寝ていることを横浜線の車内から確認してはいたのですが、他の編成も雪中撮影は一期一会。とりわけボタ雪ではなく猛烈な粉雪との組み合わせは滅多に撮れるものではありません。
 すると……8619Fの急行中央林間行が豪快に吹っ飛ばして来ました!! シュワーッと雪煙を上げまくりながらスロープを駆け下る姿は強烈にカッコ良すぎます♪



 それにしても、先日の元住吉事故の結果、8500系の運命は数年前のJAL破綻に続き改めて大きく変わりそうな気がしております。今回、クーラーカバーが相当汚れている8619Fを撮影した際には、「この編成は今年全般検査を迎えるといわれ、東横線への設備投資が既に一段落し、田都向け新車の増備が近いうちに再開されるものと思われる以上、この雪景色とこの編成の組み合わせは見納めかもな……」と思ったものです。また、2枚目の8629Fも、やはりクーラーカバーの雰囲気からして検査が近そうですので、撮影時にはやはり一期一会を感じずにはいられませんでした。しかし……もし現在総合車両で田都向け5000系をこっそり新造中であるとしたら、急遽東横線向けにならざるを得なくなるでしょう。衝突した2編成の台枠の損傷度合いによっては、無傷な車両を組み合わせて新編成 (新Y516編成?) を組み、5155Fの代替となる編成を1本用意するということで済ますわけに行かず、2編成廃車・2編成代替新造という展開となる可能性も高いでしょう。
 というわけで、8500系は今年全検・重検期限切れの2本が命拾いして検査入りするのかも知れませんが、事はこれにとどまらないような気もします。走るんですボディの台枠・車体が余りにも脆弱であることが露呈した今や、何らかの改良設計を施す必要もあると思われるわけで、それが果たしてサスティナとして反映されるのか否かは不明ですが、とにかく今後の新造スケジュールにも影響が生じることでしょう。そこで、事故代替編成の新造を除く追加新造は当面棚上げされ、さらに複数の8500系が延命することになるのかも知れません。あるいは、そもそも車体・台枠の強度から言って、走るんですよりも8500系に分があると思われることから、1000→1500系と同じく8500系も全面的な下回り更新を受けるという可能性もゼロではないような気がして来ました。1980年登場の小田急8000形が全面的な機器更新を進めていることからして、8500系がそのような扱いを受けても不思議ではないはず……。極端な話、8500系と2000系を5000系並みの下回りとして形式を統合すれば (例えば新2000系、または2010系と命名?)、東武も「2000系来るな」と文句を言うこともなくなるでしょう。
 う~む、何はともあれ先日の事故は、改めて東急の車両事情をめぐって五里霧中な印象をヲタに振りまく出来事であったと思います。少なくとも間違いないのは、これを機に東急は降雪時の高速運転に臆病になり、45km制限常態化・優等運転即中止、といった対応をとるようになるのかも知れません。したがって、急行がこれほど猛然と雪煙を巻き上げながら爆走するシーンも過去帳入り……?