~あらすじ~
一片の金属すら持込むことができない法廷の中で弁護士が刺殺された。
法曹関係者が連続して殺されていく事件の謎を、神の烙印を押された検事・佐伯が追う。
すべての真相は異端の建築家が造った「神宮ドーム」に隠されているのか? ダンテの「神曲」が支配する世界で、佐伯が聞いた神の声とは?
~感想~
要するに僕は山田正紀と相性が悪いのだろう。
面白いつまらない以前に、むちゃくちゃ疲れた。こんな疲れた作品は『蝶たちの迷宮』以来だし、自分史上最悪作品のそれを連想してしまうぐらい、読んでいてとにかく退屈だった。
まず、全編のモチーフとなっている「神曲」に興味がないのが致命的。知らんし興味もないものを執拗なまでに見立てられても困るし、辟易してしまう。話自体が長いせいか、ところどころでおさらいのように、今までの展開をくり返すのもうんざりした。委細承知している状況を事細かに一から説明され、読み飛ばすこともしばしば。トリックや伏線も、文字で描かれるだけではイメージできないものばかり。その伏線は小説には向いてないってば。
「神の声を聞く」探偵や、最後の最後の結末など、この物語ならではの輝きを見せてくれるのだが――。小説よりも映像向きの作品なのかも知れない。
07.1.7
評価:★ 2
一片の金属すら持込むことができない法廷の中で弁護士が刺殺された。
法曹関係者が連続して殺されていく事件の謎を、神の烙印を押された検事・佐伯が追う。
すべての真相は異端の建築家が造った「神宮ドーム」に隠されているのか? ダンテの「神曲」が支配する世界で、佐伯が聞いた神の声とは?
~感想~
要するに僕は山田正紀と相性が悪いのだろう。
面白いつまらない以前に、むちゃくちゃ疲れた。こんな疲れた作品は『蝶たちの迷宮』以来だし、自分史上最悪作品のそれを連想してしまうぐらい、読んでいてとにかく退屈だった。
まず、全編のモチーフとなっている「神曲」に興味がないのが致命的。知らんし興味もないものを執拗なまでに見立てられても困るし、辟易してしまう。話自体が長いせいか、ところどころでおさらいのように、今までの展開をくり返すのもうんざりした。委細承知している状況を事細かに一から説明され、読み飛ばすこともしばしば。トリックや伏線も、文字で描かれるだけではイメージできないものばかり。その伏線は小説には向いてないってば。
「神の声を聞く」探偵や、最後の最後の結末など、この物語ならではの輝きを見せてくれるのだが――。小説よりも映像向きの作品なのかも知れない。
07.1.7
評価:★ 2