~あらすじ~
従妹の貴詩に兄のように慕われている幹夫は、それぞれの結婚式を同じ日に挙げることを誘われた。
貴詩はその前日に実家の「まいまい屋敷」から荷物を運ぶように頼む。その「まいまい屋敷」では数ヶ月前に貴詩の祖母カナが、二度殺害されたような奇妙な姿で発見されていた。
~感想~
これぞ泡坂ミステリと快哉を叫びたくなる傑作。
泡坂妻夫の真骨頂というべき見事な、そして豊富にまかれたさりげない伏線の山。平易な文体でさらりと書かれた物語のそちこちに伏線があるわあるわ。
二度殺された犠牲者という魅力的な謎と、合理的な解決。巧みに隠された真相もきれいに決まって非の打ちどころがない。これが絶版(?)なんて惜しすぎる。
唯一ケチをつけたくなるのは光文社文庫版の解説。ネタバレではないが、真相をにおわせすぎているので、読むなら読了後にすべし。
08.6.9
評価:★★★★ 8
従妹の貴詩に兄のように慕われている幹夫は、それぞれの結婚式を同じ日に挙げることを誘われた。
貴詩はその前日に実家の「まいまい屋敷」から荷物を運ぶように頼む。その「まいまい屋敷」では数ヶ月前に貴詩の祖母カナが、二度殺害されたような奇妙な姿で発見されていた。
~感想~
これぞ泡坂ミステリと快哉を叫びたくなる傑作。
泡坂妻夫の真骨頂というべき見事な、そして豊富にまかれたさりげない伏線の山。平易な文体でさらりと書かれた物語のそちこちに伏線があるわあるわ。
二度殺された犠牲者という魅力的な謎と、合理的な解決。巧みに隠された真相もきれいに決まって非の打ちどころがない。これが絶版(?)なんて惜しすぎる。
唯一ケチをつけたくなるのは光文社文庫版の解説。ネタバレではないが、真相をにおわせすぎているので、読むなら読了後にすべし。
08.6.9
評価:★★★★ 8