~あらすじ~
劇団員の五月は誤配された速達が縁で、同じマンションに住む同姓の弓子を知る。
弓子の容姿もさりながら、五月の目をひいたのはその速達が封も切らずに捨てられたことだった。
次の日、五月は路上で若い娘とキスしている弓子を目撃する。
男、女、両性具有、妖しい混沌の世界が展開する幻想ミステリー。
~感想~
幻想ミステリだとは聞いていたが、完全無欠にファンタジーに転げ落ちていくとは予想の外。
せっかくのミステリ的な構成を形作っていた謎が、ファンタジーの枠内で解かれてしまい、がっかり。
終盤、急激に文体が崩壊する様を見ても、ミステリととらえるより幻想小説として取り組むべき。単純に好みのうちではなかった。
ただ、暗号だけは今まで見てきた暗号の中でも最も解りやすく、面白いものではあった。
08.6.10
評価:★★ 4
劇団員の五月は誤配された速達が縁で、同じマンションに住む同姓の弓子を知る。
弓子の容姿もさりながら、五月の目をひいたのはその速達が封も切らずに捨てられたことだった。
次の日、五月は路上で若い娘とキスしている弓子を目撃する。
男、女、両性具有、妖しい混沌の世界が展開する幻想ミステリー。
~感想~
幻想ミステリだとは聞いていたが、完全無欠にファンタジーに転げ落ちていくとは予想の外。
せっかくのミステリ的な構成を形作っていた謎が、ファンタジーの枠内で解かれてしまい、がっかり。
終盤、急激に文体が崩壊する様を見ても、ミステリととらえるより幻想小説として取り組むべき。単純に好みのうちではなかった。
ただ、暗号だけは今まで見てきた暗号の中でも最も解りやすく、面白いものではあった。
08.6.10
評価:★★ 4