小金沢ライブラリー

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2010このミス結果

2010年12月16日 | ミステリ界隈
01.「悪の教典」貴志祐介
02.「写楽 閉じた国の幻」島田荘司
03.「叫びと祈り」梓崎優
04.「隻眼の少女」麻耶雄嵩
05.「シューマンの指」奥泉光
06.「マリアビートル」伊坂幸太郎
07.「水魑の如き沈むもの」三津田信三
08.「小暮写眞館」宮部みゆき
09.「アルバトロスは羽ばたかない」七河迦南
10.「綺想宮殺人事件」芦辺拓
11.「丸太町ルヴォワール」円居挽
12.「死ねばいいのに」京極夏彦
13.「神の棘」須賀しのぶ
14.「ダブル」深町秋生
15.「北帰行」佐々木譲
16.「硝子の葦」桜木紫乃
17.「こめぐら」倉知淳
17.「瑠璃玉の耳輪」津原泰水
17.「エウスカディ」馳星周
20.「灰色の虹」貫井徳郎
20.「貴族探偵」麻耶雄嵩


1位はゲームブック以外の作品が全てなんらかの賞かランキングに絡んでいる貴志が戴冠。3作品読んであまり合わなかったので回避していた。
2位は私的ランキングと同じく島田御大。「写楽の正体を暴く」というとんでもない偉業を成し遂げた。3位「叫びと祈り」は前評判の高さは聞いていたが、文春・本ミスでも2位・3位と大爆発するとは。デビュー作(それも短編集)としては破格の作品である。
本ミスを制した「隻眼の少女」がこのミスでも4位。新作を出すたびに話題を呼ぶ麻耶雄嵩はさすが。
7位の「水魑の如き沈むもの」は納得がいかない。シリーズ中でも最低の出来だと思うのだが。9位「アルバトロスは羽ばたかない」は作者の知名度と刊行当時の話題の薄さからすると驚異のランクイン。次回はもっと上が狙えるに違いない!
13位以降は一気にミステリから離れていくのがこのミスらしいところ。某道尾秀介はミステリを離れるとともにランキングからも外れてまずは満足。
いちおう広くアンテナを張っているつもりだったが、21作品中6作品も知らなかったのはちょっとびっくり。全部ミステリの範疇からは外れるけども。乾くるみ「スリープ」が50位以内にも入らず「セカンド・ラブ」にすら敗れていたのは個人的にショックだった。
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