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ミステリ感想-『超・殺人事件』東野圭吾

2015年07月25日 | ミステリ感想
~あらすじ~
新刊小説の書評に悩む書評家のもとに届けられた、奇妙な機械「ショヒョックス」。どんな小説に対してもたちどころに書評を作成するこの機械が、推理小説界を一変させる―。発表時、現実の出版界を震撼させた「超読書機械殺人事件」をはじめ、推理小説誕生の舞台裏をブラックに描いた危ない小説8連発。意表を衝くトリック、冴え渡るギャグ、そして怖すぎる結末。激辛クール作品集。
※コピペ

01年このミス5位、文春8位


~感想~
ユーモア・ミステリに分類されるだろうが、作者の生真面目さがもろに出てしまい今一つの出来栄え。
発想に飛躍がなく、オチも全てが予想の範囲内に落ち着いてしまい、意外性がほとんどない。
すべり芸を自認する東川篤哉と比べてさえ、小説で笑いを取るセンスで見劣りし、生真面目サラリーマンの宴会芸でも見せられているような薄ら寒さまでは感じなかったものの、笑える場面は一つとて無かった。
余計なお世話ながら本作を読んで「抱腹絶倒」や「最高に笑える」など感想を述べている方々は野崎まどとか読んだら笑い死ぬんじゃなかろうか。


15.7.8
評価:★ 2
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