~あらすじ~
1563年、ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは日本に上陸し布教を開始する。
彼の記した「日本史」をあの清涼院流水が「大説」として再構成。
~感想~
ガチ歴史小説。流水が書いているというだけで胡散臭さを感じてしまうかもしれないが、心配無用。ルイス・フロイスの日本史を歴史小説、もとい歴史大説として再構成しようという高すぎる目標に、恐ろしいほどの努力と情熱を注ぎ込み真摯に取り組んでいる。
かの「コズミック・ゼロ」以来ミステリからは少し離れ、近年では他作家の作品を英訳したり、学習会を開いたりと英語分野で目覚ましい活躍をしていたらしいが、まさかこんなことになっていたとは。
だがあまりにガチすぎて1巻では肝心の織田信長が出てこないどころか、フロイス32年の日本滞在のうち2年足らずしか描けていないというガチ具合。
自分は戦国を愛しフロイスにも興味津々で、来日当初の知識もなく楽しく読めたが、信長登場後は歴史の流れをほぼ承知しており、この先も同様に楽しめるか否かは不安が残る。流水はあまり知られていない意外な事実として「信長は潔癖症で下戸」とか「秀吉は多指症」を挙げているが、それ戦国好きの間では常識だしな…。
2巻以降も読むことはないかもしれないが、流水の完遂すれば「偉業」と呼んで差し支えない取り組みには心からエールを送りたいと思う。
18.3.2
評価:★★☆ 5
1563年、ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは日本に上陸し布教を開始する。
彼の記した「日本史」をあの清涼院流水が「大説」として再構成。
~感想~
ガチ歴史小説。流水が書いているというだけで胡散臭さを感じてしまうかもしれないが、心配無用。ルイス・フロイスの日本史を歴史小説、もとい歴史大説として再構成しようという高すぎる目標に、恐ろしいほどの努力と情熱を注ぎ込み真摯に取り組んでいる。
かの「コズミック・ゼロ」以来ミステリからは少し離れ、近年では他作家の作品を英訳したり、学習会を開いたりと英語分野で目覚ましい活躍をしていたらしいが、まさかこんなことになっていたとは。
だがあまりにガチすぎて1巻では肝心の織田信長が出てこないどころか、フロイス32年の日本滞在のうち2年足らずしか描けていないというガチ具合。
自分は戦国を愛しフロイスにも興味津々で、来日当初の知識もなく楽しく読めたが、信長登場後は歴史の流れをほぼ承知しており、この先も同様に楽しめるか否かは不安が残る。流水はあまり知られていない意外な事実として「信長は潔癖症で下戸」とか「秀吉は多指症」を挙げているが、それ戦国好きの間では常識だしな…。
2巻以降も読むことはないかもしれないが、流水の完遂すれば「偉業」と呼んで差し支えない取り組みには心からエールを送りたいと思う。
18.3.2
評価:★★☆ 5