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ミステリ感想-『八木剛士史上最大の事件』浦賀和宏

2018年12月18日 | ミステリ感想
~あらすじ~
松浦純菜と想いを伝え合った八木剛士の前に再び現れたあの男。
そして過去最悪の事態に襲われた剛士に降りかかる史上最大の事件とは?
松浦純菜シリーズ第4弾。


~感想~
剛士と純菜がいちゃいちゃするだけの前半から急展開し、急展開したわりには何も起きず、ついにある破局を迎える。
そして起こるのは八木剛士への史上最大の事件か、それとも八木剛士史上の最大の事件かはもちろん言及しない。意外かといえば全然そんなことはないし、この先どうなるのかという興味は引いたが、おおよそ予想通りの結末である。

そんなことより何より、これも予想通りのことだがとうとう全くミステリではなくなった。
本作では一切のミステリ要素が無くなり、代わりに背後からはエヴァか何かのような香ばしい設定が立ち上ってきた。
絶対面白くなりそうにないのがネックだが、浦賀がどう収拾をつけるのか楽しみにしている。


18.12.7
評価:★☆ 3
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