~あらすじ~
夏休みが終わったばかりの二学期。小学校に通う団地の子供達が順々に失踪する。
子供の字の書き置きを残し、元気に帰ってくる様子は単なる家出の延長だが、雑誌編集者の猿渡らは、裏に隠された子供達の思惑と、ある根の深い事件について知って行く。
2018年本格ミステリ大賞候補
~感想~
本格ミステリ大賞候補と聞いて読んだが、普通。超普通。小学生が考えた人間消失トリックを暴くストーリーなのだが、マジで小学生が考えたレベルのトリックなので、これが実在小学生ならまあ感心するだろうが、非実在小学生の仕業となると「ほーん」である。
そんな調子で「ほーん」なトリックが続き、終盤になっても全然予想外じゃない「知ってた」としか言いようのない予想の範疇に綺麗に収まる小粒なトリックやら真相が小出しにされるだけで、本格ミステリ大賞候補にふさわしい何かはどこにも見当たらない。
ぼくの夏休み的な、切ないっぽくほろ苦いっぽい雰囲気は悪くないが、それを言えばもっと良い夏の作品も夏のミステリも山ほどあるわけで、本格ミステリ大賞おなじみの、話題作りのために呼ばれただけの無名作品の一つに過ぎない印象である。
いや、別に悪くはないし、読んで損はしないのだが、重ね重ね言う通り、この一冊を今年度の本格ミステリ大賞候補です、と力強く推す理由は、少なくとも自分には全く見当たらなかった。
あと元美少女が「30歳になって目の周りに細かい皺が寄っていた」と描写されてるけど30歳でそんなにはっきりと目元老けるだろうか、それは個人差じゃなかろうかとも思った。作者32歳なのに30女への視線厳しすぎるだろ。
19.6.4
評価:★★☆ 5
夏休みが終わったばかりの二学期。小学校に通う団地の子供達が順々に失踪する。
子供の字の書き置きを残し、元気に帰ってくる様子は単なる家出の延長だが、雑誌編集者の猿渡らは、裏に隠された子供達の思惑と、ある根の深い事件について知って行く。
2018年本格ミステリ大賞候補
~感想~
本格ミステリ大賞候補と聞いて読んだが、普通。超普通。小学生が考えた人間消失トリックを暴くストーリーなのだが、マジで小学生が考えたレベルのトリックなので、これが実在小学生ならまあ感心するだろうが、非実在小学生の仕業となると「ほーん」である。
そんな調子で「ほーん」なトリックが続き、終盤になっても全然予想外じゃない「知ってた」としか言いようのない予想の範疇に綺麗に収まる小粒なトリックやら真相が小出しにされるだけで、本格ミステリ大賞候補にふさわしい何かはどこにも見当たらない。
ぼくの夏休み的な、切ないっぽくほろ苦いっぽい雰囲気は悪くないが、それを言えばもっと良い夏の作品も夏のミステリも山ほどあるわけで、本格ミステリ大賞おなじみの、話題作りのために呼ばれただけの無名作品の一つに過ぎない印象である。
いや、別に悪くはないし、読んで損はしないのだが、重ね重ね言う通り、この一冊を今年度の本格ミステリ大賞候補です、と力強く推す理由は、少なくとも自分には全く見当たらなかった。
あと元美少女が「30歳になって目の周りに細かい皺が寄っていた」と描写されてるけど30歳でそんなにはっきりと目元老けるだろうか、それは個人差じゃなかろうかとも思った。作者32歳なのに30女への視線厳しすぎるだろ。
19.6.4
評価:★★☆ 5