小金沢ライブラリー

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祝☆M-1優勝記念 2

2019年12月28日 | お笑い
「どうも、ミルクボーイです。よろしくお願いします」

「あー、ありがとうございます! 今、泉鏡花文学賞をいただきました!」

「ありがとうございます!」

「こんなんナンボあってもいいですからね」

「うちのおかんがね」

「わからへんミステリがあるんでしょ。そうやと思ったわ。
 おかんの好きなミステリ一緒に考えてあげるから、
 どんな特徴言うてたかとか教えてよ」

「おかんが言うにはな、そのミステリは陰陽師が憑物落としをするシリーズの一作目や言うてた」

「姑獲鳥の夏やないか! その特徴はもう完全に姑獲鳥の夏やがな」

「俺も姑獲鳥の夏やと思ってんけどな。
 おかんが言うには、メフィスト賞受賞作らしいねんな」

「ほな姑獲鳥の夏と違うか。姑獲鳥の夏きっかけでメフィスト賞ができたんやもんね。
 こんなすごい作家が埋もれてるなら、ほな新人賞作ったろかって生まれたのがメフィスト賞や。
 もうちょっと詳しく教えてくれる?」

「おかんが言うにはな、ネットでトリックめちゃくちゃ叩かれてるらしいねん」

「姑獲鳥の夏やないかい! しょっちゅう叩かれてるんやから!
 コズミックと翼ある闇と発勁のアレと姑獲鳥の夏はもう定番やからね。
 姑獲鳥の夏やそんなもんは!」

「俺も姑獲鳥の夏やと思ってんけどな。おかんが言うには、映画版が画面明るい言うてた」

「ほな姑獲鳥の夏ちゃうやないかい!
 映画版ずっと画面が暗くてなにがなんだかようわからんもん。
 しかも木場修太郎が宮迫ってなんやねんあれ。堤真一の京極堂より弱そうやないか!
 もうちょっとなんか言うてなかった?」

「榎木津礼二郎がなんかおとなしいらしい」

「姑獲鳥の夏やがな! まだキャラが固まってへんのや。
 シリーズ読み進めてから姑獲鳥の夏を読み返すと、
 榎木津がちょっと変わり者くらいに見えるからね。
 榎木津がおとなしいならそれはもう姑獲鳥の夏やん絶対!」

「でもおかんが言うにはな、鈍器にするのにちょうどいいらしいねん」

「ほな姑獲鳥の夏ちゃうやないか!
 邪魅の雫でギリギリ鈍器やねん。姑獲鳥の夏じゃ人は殴り殺せへん。
 愛蔵版なら化粧箱に入っとるから行けるかもしらんけどな。
 他になんか言うてなかった?」

「作者が暇すぎて書いたらめっちゃ売れたらしい」

「姑獲鳥の夏や! ウィキペディアにも書いてある情報やそれは。
 本業が暇すぎて書いた原稿がもったいなくて講談社に持ち込んだんやから。
 ファンならみんな知っとる。これで姑獲鳥の夏やなかったら俺は怒るよもう」

「でもわからへんねん。おかんが言うにはな、作者のキャラが薄いらしいねん」

「ほな姑獲鳥の夏とちゃうやないかい!
 姑獲鳥の夏の作者はキャラ濃いからね。
 40過ぎて指ぬきグローブ着けるの許されてるのは京極夏彦とDAIGOだけやから!
 もうちょっと何か言ってなかった?」

「おかんが言うにはな、変な作家にパクリ呼ばわりされたらしいねん」

「姑獲鳥の夏やないか! 聞いたことない変な作家が榎木津の目は俺のパクリやとか、
 デビューした頃よう騒いでたもんね。
 あれみんなどこ行ったんやろうな。これはもう姑獲鳥の夏に決まり!」

「わからへん。おかんが言うには、姑獲鳥の夏やないって言うてた」

「ほな姑獲鳥の夏ちゃうやないか!
 おかんが違うと言ったら姑獲鳥の夏ちゃうがな。
 先言えよ! 俺が自分の作品のキャラと会話形式で姑獲鳥の夏はパクリやて
 騒いでる変な作家の真似してる時どう思ってた?」

「申し訳ないなって」

「ほんまにわからへんがな。それどうなってんねん」

「おとんが言うにはな、謎解きはディナーのあとでちゃうかて」

「いや絶対ちゃうやろ!」
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