~あらすじ~
鳥籠使い、夜宴、ロイズの三者はドイツの人狼村へ向かう。
ほど近い人里では、決まって雨の晩に少女がさらわれ、人狼に殺されていた。
鳥籠使いの到着前にも、村人から崇められる少女が誘拐されていたが、状況が食い違うことに輪堂鴉夜は気づく。
~感想~
実に4年半ぶりの新作。他作品からのオールスター物だけに「一八先生」みたいにどこかから怒られたのかと危惧していたが、続いてくれてよかった。
前作では後半丸々を三つ巴バトルに費やし、本作でももちろん激しいバトルが繰り広げられるが、主題はいわゆる特殊設定ミステリで、豊富な伏線と明快な推理、そして人狼が存在する世界ならではのトリックが描かれる。
これが非常に良くできていて、今年の本格ミステリの収穫どころか、歴代の特殊設定ミステリの中でも上位にランクインされるだろう、大胆かつ緻密なものである。
物語はさらなる広がりを見せ、某超有名怪物がナレ死したり、こいつがいるならパワーバランスが崩壊するだろと思う某有名キャラがそれに関わったりと、もったいぶらずに話はエスカレートし続ける。
待たせただけはある、期待に応えるシリーズ最新作だったが、次は4年半もかからずに出して欲しいと切に思う。
21.5.5
評価:★★★★ 8
鳥籠使い、夜宴、ロイズの三者はドイツの人狼村へ向かう。
ほど近い人里では、決まって雨の晩に少女がさらわれ、人狼に殺されていた。
鳥籠使いの到着前にも、村人から崇められる少女が誘拐されていたが、状況が食い違うことに輪堂鴉夜は気づく。
~感想~
実に4年半ぶりの新作。他作品からのオールスター物だけに「一八先生」みたいにどこかから怒られたのかと危惧していたが、続いてくれてよかった。
前作では後半丸々を三つ巴バトルに費やし、本作でももちろん激しいバトルが繰り広げられるが、主題はいわゆる特殊設定ミステリで、豊富な伏線と明快な推理、そして人狼が存在する世界ならではのトリックが描かれる。
これが非常に良くできていて、今年の本格ミステリの収穫どころか、歴代の特殊設定ミステリの中でも上位にランクインされるだろう、大胆かつ緻密なものである。
物語はさらなる広がりを見せ、某超有名怪物がナレ死したり、こいつがいるならパワーバランスが崩壊するだろと思う某有名キャラがそれに関わったりと、もったいぶらずに話はエスカレートし続ける。
待たせただけはある、期待に応えるシリーズ最新作だったが、次は4年半もかからずに出して欲しいと切に思う。
21.5.5
評価:★★★★ 8