~あらすじ~
スランプに陥った美人漫画家・木蔦まいは、吸血鬼伝説の残るペンションで強化合宿を開いた。吸血鬼の知識を買われ講師として招かれたフリーライターの上総晴海は、おりしも近くで起きた殺人事件に巻き込まれることに。
犠牲者の女性はまるで吸血鬼に襲われたように血を抜かれ、首筋には噛みつかれた跡が残されていて……。
~感想~
近年はホラー作品の発表しかない作者の、ホラー嗜好をかいま見させる小品。
だが最後の事件が犯行を露見させるために起こされたとしか思えない蛇足的なものだったり、解決編が妙に長くどんでん返しがあるかと思いきやそのまま終息したりと、他作品と比べると劣る感が。
それでも氏ならではと言うべき、最後の最後に現れるトリックが実に異様で、印象深い。ただアイデア一本勝負に近く、そのわりにトリック一つで全てを支えうるものではなかったのが惜しい。
著作数が少ないだけに絶版はもったいない。どこかから出せないものだろうか。
08.5.29
評価:★★☆ 5
スランプに陥った美人漫画家・木蔦まいは、吸血鬼伝説の残るペンションで強化合宿を開いた。吸血鬼の知識を買われ講師として招かれたフリーライターの上総晴海は、おりしも近くで起きた殺人事件に巻き込まれることに。
犠牲者の女性はまるで吸血鬼に襲われたように血を抜かれ、首筋には噛みつかれた跡が残されていて……。
~感想~
近年はホラー作品の発表しかない作者の、ホラー嗜好をかいま見させる小品。
だが最後の事件が犯行を露見させるために起こされたとしか思えない蛇足的なものだったり、解決編が妙に長くどんでん返しがあるかと思いきやそのまま終息したりと、他作品と比べると劣る感が。
それでも氏ならではと言うべき、最後の最後に現れるトリックが実に異様で、印象深い。ただアイデア一本勝負に近く、そのわりにトリック一つで全てを支えうるものではなかったのが惜しい。
著作数が少ないだけに絶版はもったいない。どこかから出せないものだろうか。
08.5.29
評価:★★☆ 5