東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

流れを変えた幽霊

2006-03-05 22:16:37 | インポート

アテネに続いてまた幽霊を当てにしたのが流れを変えた。逆効果だった。アテネの時は名誉監督だったかね。実質的な中畑監督は監督代行というのが正式名称だったらしい。よほど彼の名前がおまじないとしてきくと思っているらしい。

ワールド・ベースボール・クラシックの一次大会とかいうの。前日までの中国や台湾戦とはうって変わって中盤以降はとても勝てそうな予感の持てない試合になった。中国戦はともかく、台湾戦の大勝からみれば、台湾戦に辛勝した韓国など楽勝出来ると予想するのは無理もない。それを当て込んだのかどうか、皇太子ご夫妻が観戦に来られたのを映像で流していた。どんな連中が段取りを考えたのか。日本が勝って後で選手をねぎらいに行かれるシナリオだったのだろうが、韓国が勝ってどうなったのだろうか。関係者は責任を取ってもらいたい。

表面的には韓国の右翼手のファインプレーが流れを変えたというアナウンサーや解説者の意見はもっともだが、どうしてそうなったかということを考えると、アテネの時から不審、不愉快に思っている長島さんの担ぎ出しだ。長島さんをみこしに乗せて担ぎ出したほうが勝ちだ思うのがいるのだろう。これでは韓国に馬鹿にされて、のんでかかられるのは当たり前だ。

今日のテレビで皇太子ご夫妻のほかに、長島氏とその介添え役らしい息子が読売新聞の渡辺老人と貴賓席にどこかの独裁国家がパレードのひな壇に並ぶ首脳のごとくおさまっているのは異観であった。アナウンサーは皇太子ご夫妻のご臨席と長島親子、渡辺老人の『ご臨席』を同列で連呼していた。不敬罪のおそれがある。見苦しいことだ。大リーグでニューヨーク市長が一般市民と一緒にフィールド際の内野席で観戦するのは、テレビでみてもいい光景だが、今日のひな壇放映は関係者すべての神経を疑う。

見苦しいついでにテレビ朝日のこともいっておこう。一昨日、昨日の試合中継をしたTBSと日本テレビは放送中に早々と試合が終わるまで中継を延長すると案内を何回も流していた。今日のテレビ朝日は、なにもいわない。試合は勝てそうもないと思ったからテレビを切ってしまってもよかったが、テレビ朝日が新聞のテレビ欄に案内している中継終了時刻の8時54分にどうするかが興味があったからそのままにしておいた。テレビ朝日は8時54分になって唐突に中継を延長します、だとさ。シャブコン・テレビ・ワースト・ワンらしい局だ。

王監督は相談されれば今日の企画に大賛成を表明しただろう。人がいいからね。しかし、選手たち(日本、韓国)の無意識というものは端倪すべからざるもので、ほとんど過たない。王ジャパンですっきり勝つつもりなら御皇室を利用するようなことは勿論、長島美談、長島伝説を特効薬と思い込むような幼稚なことではなるまいぞ。

長島さんの病状が自分の意思を表明できるものであるなら、ここはきっぱりと辞退、遠慮すべきだ。『王君の邪魔になるから、家でテレビで観戦するよ』と言ってね。それが一度は頂点に達した人間の態度ではないだろうか。