今朝のフジテレビ報道2001、ゲストの選択に最近幅が出てきたね。話題は「従軍慰安婦決議」と沖縄戦での住民自決の教科書への記載問題。コン側の主席者は在日のカン教授、弁護士の藍谷氏、それに琉球大学の先生。プロ側は秦、中西、古森氏。
早々と軍配をあげると(簡単に総括するのがオイラの悪い癖)、米下院決議問題では秦側の勝ち。沖縄集団自決問題では一部カン側に聞くべきところがある。カン氏はかってのむちゃくちゃな論法が変化して、努めてアカデミックなタッチを心がけているようだ。こういう問題は日本人同士を戦わせたほうがいいという高等戦術かもしれない。
藍谷、高島(?)琉球大学教授のうち、一部で高島氏のいうことも一理ある。弁護士の藍谷というのは全く駄目だ。下級弁護士がつまらない裁判で細かい屁理屈を並べたてているのを聞くようである。
さて、マサダの戦いであるが、これは西暦70年から73年までユダヤ軍民が最後の抵抗をした要塞である。ローマ軍にエルサレムを攻め滅ぼされたユダヤの軍民が立てこもった。最後には千人近い軍民が投降よりも集団自決を選んだところである。マサダの陥落によってユダヤ人の抵抗は終わり、20世紀にイギリスのごり押しでエルサレムに国を再興するまで、ユダヤ人は二千年の間世界を流浪することになる。
自決の方法は、というよりもキリスト教と同じくユダヤ教は自殺を禁じているから、次のような方法をとった。男が自分の家族の女性、子供をまず殺す。生き残った男たちはくじ引きで二手に分け負けたほうが相手を殺す。この方法を順次行うと最後には一人が生き残る。彼だけがユダヤ教の掟に反して文字通りの自決をする。つまり一人だけが、くじで最後まで負けた男がおきてを破って自決するだけですむわけである。
マサダはユダヤ人には忘れられない土地である。いまでもイスラエル軍の新兵はマサダの頂上で入隊式を行う。旧約聖書のヨシュア記を朗読して宣誓する。ヨシュア記というのがまたなんともいえない。異民族の住んでいた土地に侵入して土地を奪い先住民を女子供を含めて一人残らず虐殺した記録が誇らしげに書いてある。現代でもキリスト教の牧師が聖書を教える時に、ヨシュア記はもっとも戸惑う部分であるという。
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